師匠に空港まで送っていただき、固い握手をかわして9日後の再会を約束します。

それからパスポートコントロールに急ぎます。並んでいたら???何故か進まないぞ!

なんとシステムダウンです。「急いでんだけどな~。」しかしまあ、他のお客も通れないわけだから、飛行機が出てしまう心配も無いわけだ。

40分ほど待たされて無事PCとSCを通過。チェックインは福岡空港で済ませているので搭乗券を見てゲートを確認しようとしたら、搭乗口の番号が書いていない・・・ガビーン。

ベトナム航空のスタッフの所に行って聞けば④番でした。
④に行くと、「ここじゃないよ」と言われる・・・・・

どゆこと?

もう一度、今度は端末のあるカウンターで聞くと、やはり4番とのこと。そこで4に駐機してあるバンコク行きが出てからフランクフルト行きがくるのだろうと想像した。そしてそうだった。

飛行機はB777-200ER。指定席の最後尾(正確には最後尾から2列目)の窓際に座ると、搭乗率は80%をちょいと超えるくらい。

ひと席あけて隣に座ったベトナム人のお姉ちゃんに声をかける。「後ろの3席が空いてるから、移動して3席使うと寝れるよ」
お姉さんは後ろに移動して無事に3席確保!!
これで長旅が楽になります。

機内食は美味しいし(こだわらない)、酒も飲ませてくれるので、適当に飲んで寝てしまいました。

しかし、やはり寝れるもんじゃなくて、到着までの5時間は外の景色を眺めていました。

モニターが各席に無いので飛行ルートがわかりません。

大陸の上を飛んでいるのか、海の上を飛んでいるのかわかりません。下を見ると沢山島が浮かんでいて街並みの明かりが見えました。大陸の都市は町でない畑や森は真っ暗なので、島のように見えるのだとわかったのは、ずいぶんと後でした。

メイン画面で見たときはカスピ海の上を飛んでいるようでした。「おしい、もうちょいでドバイだったなあ」などと考えます。(ドバイ好きだから)

で、フランクフルト空港に到着。荷物を受け取ると荷物検査に並びます。なぜかチェックされているのはアジア人ばかり。

ドイツ語で警察と書いてあるから警官がチェックをしているんでしょう。腰の物を見ると銃の種類はマチマチです。グロッグ系が多いのはさすが本場ですなあ。

僕もしっかりとチェックされます。

「あけていいか?」

「いいよ」

警官が僕のリュックを開けるとタバコが7箱ボロリと出てきます。
警官は「ホイ来た」とばかりに気合を入れ、なんという事か

なんという事か!?

ぼくのパスポートを3m程先のデスクの上に放り投げ、「なんだこれは」と僕に言いながらリュックを分解しだしました。

散々探し回ったあげく、7箱しかない事がわかり(ヨーロッパは持ち込み10箱まで)最後に「チッ」と舌打ちして「行っていいよ」ですと。

ベトナムは好感度MAXの+100ポイントでしたが、ドイツでは-50ポイントからのスタートになりました。悲しい事にヨーロッパ滞在中にアジアの人間がいかに見下されているかは、この時気が付くはずもありませんでした。

空港のDB(ドイッチェ バーン ドイツ鉄道)のオフィスに行き、ジャーマンレイルパスを買います。滞在中の好きな5日を選んで寝台以外のすべてのドイツ鉄道乗り放題5日間で202ユーロでした。

空港駅からフランクフルト中央駅まで行く際初めてドイツでドイツ語を使ってみました。「この電車はフランクフルト中央駅に行きますか?」

地球の歩き方にも書いてあるこの言葉・・・・言い放った瞬間に問題に気が付きます。

電車が来ていないのに「この電車は?」と聞くのはおかしい・・・・。

「次の電車は・・・?」と聞かないとおかしな会話になってしまうし、電車が来て「この電車は?」と聞けば、乗り込む際の忙しい時間帯に、相手にとってはどうでもいい質問をしてしまう事になります。

でもまあ、相手は親切な方だったので、「そうですよ」と教えてくださいました。

10分でフランクフルト中央駅に到着です。

ドイツの鉄道には改札口が無く、車掌が頻繁に切符をチェックしに来るそうです。この辺の談義は後ほど。

駅を出てフランクフルト証券取引所に向かうにあたり、路面電車に乗るかどうか迷いました。線路は複雑な方向に走っており、明後日の方向に行く恐れがあります。ジャーマンレールパスで乗れるかどうかもわかりません。

そこで、運転手に英語で聞いてみました。「この路面電車はジャーマンレールパスで乗れますか?」いたって普通の質問です。

ところが黒人のこの男性運転手答えて曰く「はあ?何言ってんだ?ウーマン?女が買いたいならよそに行け!だいたいお前が言っている意味がわかんねーよ。向こうに逝け!」と英語で返してきました。

「そんだけ英語がしゃべれて、オレの言ってる意味がわかんないわけないじゃんか」・・・思わず北九州で流行の「ファッキン ニガー」と叫びたくなるのを抑えつつ引き下がりました。

ドイツの好感度-100ポイントで最低MAXです。

推測するに、ドイツではやはり黒人さんがたも差別されているのでしょう。その上で、俺らより下と思っているイエローモンキーに日ごろの不満をぶちまけたんじゃないかと想像しました。

そういうわけでフランクフルト証券取引所まで歩いていく事にしましたわけですが、途中「欧州中央銀行」があるのに気が付きました。
でっかい € のマークがあってニュースに出て来るアレです。

しっかり写真を撮ってきました。
警備にパトカー1台とお巡りさん2人がいたのですが、なんとそのパトカーが「トヨタ プリウス」でした。写真を撮りました。データ無いけど。w

ついでに欧州中央義銀行総裁と対談してきました。(ウソ)

証券取引所前には、どこでもおなじみの牛と熊の銅像がありました。中を見学したい旨伝えると「前日の朝9時から11時までに予約がないと無理です」とのこと。

今日はこれから、友人のモシラガーさんのいるデュッセルドルフまで移動するのであきらめました。

長いなあ・・・続く。