戦火からのがれて。満蒙開拓平和記念館 | 吹田市議 倉沢さとしブログ

戦火からのがれて。満蒙開拓平和記念館




休暇を利用して長野県阿智村の満蒙開拓平和記念館を見る機会がありました。
 満蒙開拓団は第二次大戦のなかで、国策により中国に開拓移民として送り込まれた農民たちの歴史です。昨年、中国残留孤児の父、山本慈昭さんを主人公に、映画「望郷の鐘」が製作されました。山本慈昭さんのお寺の敷地に、記念館が建設されています。
 記念館は静かな田園地帯の中にあります。記念館は、満蒙開拓団の全体像を伝えています。開拓団が27万人の規模で送られたこと。敗戦により生活は一変し、死の逃避行といわれる極限の状態に追い詰められたこと。逃避行のなかで家族が離散したこと。中国人に助けられ、大量の中国残留孤児を生み出したこと。逃避行は軍隊の指揮のもと、逃げられなければ自決をせまられたことなど証言は悲惨です。沖縄の地上戦をも想起させます。
 戦後70年。伝えなければならない、ひとつの真実です。(倉沢さとし)