革新的葬式 | 吹田市議 倉沢さとしブログ

革新的葬式

☆2010年11月12日

革新的葬式から


港湾労働者であった健ちゃんを偲んで

親しい仲間が集まり、法事をしました。


現場の労働者たちのほとんどは、貧しい親から自立し、

必死で働らき、家族をまもり、がんばってきた人生でした。


宮本百合子の播州平野の文庫本を、

職場のすみで、ひとりで読んでいた健ちゃん。

「何読んでんね?」 が その後、職場の権利をもとめて、

労働組合を組織し、職場の夜明けにつながる出会いとなりました。

元気な、仲間が近況をだしあい、手作りのサラダ、豚のかく煮、

てづくりハム、新米のおにぎりなど食べ、おなかも満腹。心もとても豊かな気持ちになりました。

人生をふりかえった時、とても大切な出会いができた。わが青春はくいがない、です。

健ちゃん。あらためてありがとう。


健ちゃんの孫。小学校3年生の男の子が、病院の見舞い、葬式。散骨までを

作文にしました。


パーティーの会場ような葬式。おじいちゃんの絵、陶器の作品が

いっぱい飾られている。

お坊さんは来ないで。つぎつぎと仲間が、おじいちゃんのこと(健ちゃん)

を語り(弔辞)、おじいちゃんが仲間から信頼されていたこと。

夢であえたら、いっしょに遊ぼう!  の呼びかけでむすばれていました。

これほど、すばらしい追悼の言葉はありません。



健ちゃんの葬式は、大阪で話題になって、本になって紹介されたそうです。

健ちゃんの意思で行なわれた葬式。仲間でおくる形。追悼文集の発行。

健ちゃんが、仲間のために、今でも、がんばれよ! と語りかけています。



大阪の街は紅葉です。
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