市役所の給与は高すぎるか。そのまえに、社会問題として考えてみよう | 吹田市議 倉沢さとしブログ

市役所の給与は高すぎるか。そのまえに、社会問題として考えてみよう

☆2010年11月8日

「市役所の給料は高すぎる。下げるべき」という質問がありました。



長年の共産党ファン

の友人からの質問。


とても、とても 考えさせられました。

テレビのコメンテーターは、よく言う言だからです。

①市役所の人間は仕事をしないで、給与が高すぎる。あっちでも、こっちでも・・だから、

②消費税を上げるなら、その前に公務員の高すぎる給与をさげるべきだ。

というのです。


情報の洪水の中で、正しい報道なのか? 

考えてみました。私の意見。


日本ほど働く人全体が、粗末にあつかわれている国はありません。

市役所で働く少し高い給与の人も、もっと高い給与の大企業も、低い低い中小企業の賃金も、

働いても生活できない3人に1人の非正規のバイト、派遣、期間工もです。

勤労者全体が生活破壊に直面している。

勤労者が、おたがいに喧嘩しているときなのか?



欧州や米国では。定年退職したら、海外へ旅行にいって楽しい老後です。

日本の老後は不安ばかり。後期高齢者医療、高い医療費、消えた年金です。

年金だけで生活できる人は少数です。


こんな日本が問題なのです。


隣の家だけ、立派なテレビを買ったらはらが立ちます。しかし、社会の問題として

考える視点が大切ではないでしょうか。どの家でも立派なテレビ、とならないのか。


GDPが世界でトップクラスなのに、勤労者に「豊かな日本」の実感が無い。

原因は、日本の勤労者の給与が異常に低く抑えられているから。

賃金の実力は 日本100 ドイツ161 米国イギリス133 フランス124です。(購買力平価)


日本の企業は成功していないか。利益率を見ると。

日本3.01% 米国0.96% 欧州0.77% 


その富は、どこへいったか。  

大企業経常利益15兆円が 32兆円に激増。

労働者の給与279兆円から 253兆円に激減です。マイナス26兆円減収です!

(10年間)



先日、日本経済論で「企業の懐に眠る巨額の資金。投資に回らずね雇用機会の

創出にも結びつかない」(日経ヴェりタス)

日銀の白川総裁

「企業の資金は潤沢。うまく循環してないことが問題」



結論。

大企業が過剰な内部留保を、その一部だけ国民に還元したら

解決です。

しかし、ひもつきテレビでは。ずばり言えませんね。



「ヒモつきでないことが魅力だ、共産党がんばれ! 」友人。

がんばります。


かりんをもらいました。吹田産です。今から調理。蜂蜜漬け。わたしは、綺麗に洗うだけです。

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