餓死寸前 ひとり住まい高齢者のボヤでわかったこと | 吹田市議 倉沢さとしブログ

餓死寸前 ひとり住まい高齢者のボヤでわかったこと

☆2010年10月22日

餓死寸前、一人住まいの高齢者のボヤでわかったこと



「地域の連帯力と 市役所の役割」。

今日は朝から、市の地域福祉センターに。

高齢者の方の今後についての相談です。


四年前に夫を亡くした80歳の奥さん。

マンションで1カ月前 ボヤをだしました。

警察、消防の処理が終わったあと、相談にかけつけました。



もともと、4年前は税金の相談でした。

収めたのかどうか。実は、認知症がすすんでいたのです。



火事の後始末を手分けしておこないました。

どの部屋もゴミが山積。食事、入浴などの気配はありません。

数年間、ほとんど買い物もせず、自宅で、あるものを食べつくし

冷蔵庫も空っぽ。


異常にやせ、顔色も白く、生活の気配がない。風呂も使用した形跡がない

生きているのが不思議なくらいです。


高齢の奥さんは社会から見放されている。

こんな老後があっていいのか !

心が痛みます。


「奥さん 火事  怖かったね。 片付けるからね。

これ処分いていい?」

恐怖の顔色が、すこしつづ会話で ほぐれてきます。 

ひとつひとつゴミの山を 確認しつつ、運び出す作業。

差し入れのおにぎり、おかずで笑顔が戻ります。

マンションの理事長さん、高齢クラブの会長さんも駆けつけます。



私の思ったこと。

①地域のネットワークが救った。

奥さんは認知症。お金の管理もできない。買い物も一人で行けない。
ほっておいたら餓死してしまいます。
たまたまご近所づきあいで、声がかかり
自立困難な方であることが判り、
そのネットワークがあったことが ひとつの命を救いました。

②福祉の土台は市役所の仕事

強制的に入院をさせる方法もあります。

成人後見制度で、自立を助ける制度も、

毎日、給食を届けるサービスもあります。

いずれにしても、大きな力で
孤立した高齢者を支えるべきです。
そのために、地域の情報力を活用すべき、
と思いました。

③高齢者の方は、ぎりぎりまでガマンしています。
自立できないのは、自分の責任だ、と誤解しています。
いわゆる「自己責任論」。

これを打ち破る必要があります。


地域でのボランティア、
ネットワークを大きくしていきたいですね。
すみよい街にするために。




完成まじかの山田駅前公共施設です。楽しみですね。

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