大型商業施設にて買い物

帰りの駐車場にて、
左手にはベビーカー、右手には荷物をたくさんのせたショッピングカート。
両手で操作している若いお父さんがいた。

“器用やなー”
と思っていたら、私の車の隣に駐車しているお父さんだった。

私が自分の使用したカートを片付けて車に戻る時、
若いお父さんは本日の催事場で販売していたお弁当の紙袋を2つ、車に乗せているところだった。

“美味しそうだけど、私だけ昼に食べたら贅沢だ”
と諦めたお弁当だったから、とっさに、
“子供連れて、買い物して、お弁当買って、お母さん幸せ者だなー”
“いやー、お父さんが在宅でお母さんが出勤かも?”
と、勝手に想像してしまった…

若いお父さんはカートの荷物を既に車に動かしていた。

子供は一歳くらいかな?
少しぐずり出し、声を出していた。

何か言いながら子供を車に乗せるお父さん

カートも私の車に動いて当たらないように、自分の車に引き寄せた。



「あの、これ、運んどきますよ!」
と、私はカートを持って声をかけた。

“変なおばさんに話しかけられた”
と思われないかと少し警戒したけど、さらっと話しかけれた。

「いや、大丈夫です!」
と若いお父さん。
かなりビックリした様子。

「いいよ、気にせんで!」
と、さらっと片付けだす私。  

「ありがとうございます」
と若いお父さん

若いお父さんの手にはぐずる子供とベビーカー

私が片付けないと、若いお父さんは車に子供を乗せたら急いで片付けることになる。
そんなに暑くない日だけど、

私がちょっと動いたら

ちょっといい感じになる

なんだか、
それが、
私にもちょっといい感じ。




若いお父さんは、
私が戻るまで待っていて、

丁寧にお礼を言った。

それ程のことをしたつもりがない私は、なんだかとても恥ずかしかった。

私が車を動かすまで、帰らない様子だったので、“気を使わせてしまったかも?”
と気になりながら、先に帰路に着いた。


少し手が空いている時、
少し心に余裕がある時、
みんなが助け合えるといいな



《若いお父さんを何で気になったのかな?と考えた。
私や周りのママ友でベビーカーとカートを同時に扱う人がいなかったからだ。
私は重さを考えながらベビーカーに引っかけたり、リュックに入れたりしていた。
まだ、子連れの買い物に慣れていないのか、男の感覚なのか…。
お父さんでも、お母さんでも、困ってる人や頑張ってる人は応援したいと思う出来事でした。》