「治療の説明も大変な話ばかりでした。放射線治療と抗がん剤治療をやるので、のどが痛くて食べられなくなるから、胃に穴をあけてそこから栄養を取れるようにする。抗がん剤で髪の毛が抜け、口内炎や味覚障害が出て、体重は10キロ以上減る。説明を聞きながら、治療を受けても、もう終わりなんだなって思いました。」

 

この「舌の付け根に原発したがんで、リンパ節への転移が3、4か所。首筋のしこりも転移です。ステージ4の中咽頭がん」が、別の病院に移って、陽子線治療+抗がん剤で良くなったというお話です。治療の辛さもなく、食事も普通にできたそうです。

 

最初の病院で治療を受けていたら、冒頭の医師の説明のように、全く違う展開になっていたでしょう。他の病気もそうですが、特にがん治療の場合、病院の選択でかなり違う結果になると思います。

 

村野さんの場合、8年が経過しても問題がないとのこと。

「いろいろな治療法があって、病院によって提供できる治療法が異なる場合があるので、情報を集めて病院を選ぶことが大切ですね。」という言葉の重みを感じました。