「抗がん剤治療も症状緩和の効果はありますが、薬の耐性でいずれ効かなくなります。さらに副作用でからだが弱ってしまうなどマイナスのほうが大きくなったときは中止せざるを得ません。一方、緩和ケアは害になることはなく、ずっと続けられる治療です。進行肺がんの患者さんを対象におこなった研究で、緩和ケアを受けたグループは受けなかったグループに比べてQOL(生活の質)が向上しただけでなく、生存期間が延長したことも報告されています」

 

そういえば、現役医師553人のアンケート記事がありました。

自分がステージ4のがんと診断されたらどんな治療法を選択するか、というアンケートです。結果は、胃がん、大腸がん、肝臓がん、食道がん、膵臓がん、乳がん、子宮がんの7種類について、選択されたのはいずれも「緩和ケア」でした。

回答者が医師であったことも、結果に影響しているかもしれませんが、上記の記事の「QOL(生活の質)が向上しただけでなく、生存期間が延長した」という点もあるのでしょうね。