東京都福祉保健局のサイトです。

 

 

『がんは、老化の一種です。長生きするとがんは増えるのは、突然変異が蓄積されるのと、免疫細胞の働きが衰えるからなのです。日本は世界一の長寿国になった結果、「世界一のがん大国」になりました。』

 

素直でない私は「長寿国=癌大国」というのが、本当かどうか調べてみました。

これは東京都福祉保健局のサイトですが「厚生労働省委託事業がん検診企業アクション(現:がん対策推進企業アクション)事務局」の見解だとか。

 

ではWHOが発表した2021年版の世界保健統計を見てみましょう。

確かに日本の平均寿命は男女合計では一番、男性だけなら2番、女性だけだと1番でした。

 

そこで先日の表と比べると

image

image

 

イギリス、米国、フランス、イタリア、スペイン、スイスが全て癌死亡数が1990-1995年あたりから減少しています。ではこれらの国は長寿国ではないのでしょうか?

 

 

男女計 男性、女性の順で調べると、

 

イギリス 24位、19位、30位

米国 40位、40位、42位

フランス 11位、19位、5位

イタリア 7位、7位、8位

スペイン 4位、11位、3位

スイス 2位、1位、5位

 

米国は医療制度などの問題もありそうですが、他を見ますと長寿国と言ってもいいと思います。スイスなど男性で一位ですし、男女計でも2位です。

 

これでも「がんは老化の一種」だとか「長寿国=がん大国」だと言えるんでしょうか。

 

『日本は世界一の長寿国になった結果、「世界一のがん大国」になりました。』

無理してこれが正しいと言い張るよりも、何かほかに原因があるのかと、視点を変えて分析しようとは考えないのでしょうか。

 

ちょっとガッカリしました。