昨年秋、飼っていたフェレットが癌になりました。ペットが癌になるのは珍しいことではないそうです。
驚きました。ペットに糖尿病が多いとは聞いていましたが、死亡原因のトップが癌とは、、。
うちのフェレットも病院で癌だと告知され、抗がん剤治療が始まりましたが、食欲も減りどんどん痩せて、下痢も続き、歩けなくなりました。
そこで思い切って、家族で相談し、抗がん剤を与えるのをやめてみました。あれから半年以上経ちましたが、毛並みも良くなり、食欲も昔に戻ってよく食べ、すっかり元気になりました。痛いかどうか、これは会話が成立しないのでわかりませんが、特に苦しそうな感じは見受けられません。
そんなこともあって、抗がん剤がいいのか、悪いのか、わからなくなりました。少なくともフェレットは毎日、昔のように遊んだり、楽しそうにしています。(フェレットは人間の年齢換算では後期高齢者のようです)
もしも自分だったらどんな治療をするか、かなり悩むと思います。判断材料のプライオリティは生活の質(QOL)ですが、その大前提はたぶん年齢かも知れません。30代と70代では人生観も違います。だから何が正解かは、人によって異なるでしょう。男性の平均寿命は81歳なので、いま70歳ならあと10年。もちろん平均寿命はあくまでも平均ですが、仮にあと10年だとするなら、どうするのが自分の幸せか、難しいところです。
年金をもらう歳になった私は、何を選ぶかこれからよく考えたいと思います。