確定診断日、呼吸器科の先生に確定診断を出してもらったあと、精神腫瘍科を勧められた。この病院では、精神科とかそういった名称ではなく、精神腫瘍科。確かに、がんを宣告された直後は、ココロまでがんに蝕まれた感じだからか。
でも、ココロもがんになったみたいでイヤだね、と妻と話していた。

ここでのQA。呼吸器科でしたのと重複する部分もあるが。

Q:緩和ケアについて、痛みや息苦しさをどうがんにしていくのか。
A:がんの進行の仕方によって出てくる症状が違うので、一概には言えない。しかし、痛みについてはかなりケアできるようになっているし、息苦しさについても在宅酸素等取れる手段はある。どんな患者さんにもQOLの高い生活が出来るように相談しながら、必要に応じてお薬をだす。

Q:免疫が大事とか言われるが、睡眠薬の服用で体温低下や食欲減退などの副作用はないか。
A:通常の処方量では、そういった副作用は聞かない。むしろ、眠れないことによる弊害が大きいので眠れないうちは薬に頼ってでも眠った方がよいと思う。

Q:寝起きが一番落ち込みがひどいが対処法は。
A:鬱の症状は一般的に朝が大きい。辛ければ抗不安薬を処方する。ただショックによる症状は時間の経過によって回復する。日によって波があるだろうが大抵の人は数週間、数ヶ月の単位で通常に近い精神状態になる。

他にも幾つか質問をした気がするが、要は
・がんのショックによる鬱は多くの人がなるが、大抵は時間の経過により事実を徐々に受け入れ、鬱と言われるような状況からは脱する。
・カラダ、ココロ共に辛ければクスリを出す。
ということ。

もっとカウンセリングみたいなことを期待していたので、物足りない感じがした。アレセンサでの症状の劇的な改善が良かったのか、時間の経過が良かったのか、その両方か、夜も寝れないような不安感は1〜2週間で消えたので、クスリもいらないし、カウンセリング的な要素もないので、精神腫瘍科は2回で止めた。

夜も寝れないような不安感が消えた後も、当然まだ通常の明るい気持ちからはほど遠かったが、その点についてはがんになってから知り合えた方々との交流や、その交流や本から学んだセルフケアの考え方を通じて回復した。

今も将来のこと(薬が効かなくなったら・・・や、薬を一生飲み続けることになるかも・・・)を考えて不安になることもあるみたいだが、全体的には、もう病気になる前と大差ないココロの状況に思える。皆々様に本当に感謝。

病院でも、ただ単に辛かったら薬出します、だけじゃなくて、地域のがんのコミュニティを紹介したりした方が、よほど健全な気がする。がんショックによる最初のドン底のときはクスリを活用して楽になるのは良いと思うが、ドン底から脱した後は、他の患者さんがどういうことを考えて行動してココロをよりよい状況にしているのか、がとても参考になると思う。

しばらくQAを続けて、その後はがんになってから考えたことや学んだこと、変えたことを書いていこうと思う