2016年2月確定診断時
この頃の妻の体調と症状
・夜も寝れないくらいの咳と血痰
・チアノーゼ(唇白い)
・極度のだるさ
・寝れないくらいの肩、肩甲骨辺りのコリ
・肺のチクチク感

Q:オプシーボの適用は。
A:喫煙者には効果がある場合もあるが、alkなどの肺がん患者にはあまり効くイメージがない。副作用も重篤なこともある。個人的には分子標的薬の次はオプシーボよりも通常の抗ガン剤をおすすめする。

Q:alkに使える分子標的薬にザーコリやそろそろもう1つの薬(ジカディアのこと。この時は薬価が出ていなかった)があると思うが、アレセンサ耐性後、これらの薬とローテーションは出来ないのか
A:アレセンサは出たばかりで長く効く人も多いからデータが少ないので、断定は出来ないが、アレセンサ後のザーコリは効きが良くないと聞く。ジカディアは副作用が強いことが多い。個人的にはアレセンサ耐性後は、通常の抗ガン剤をおすすめする。EGFRのイレッサでは、そのように抗ガン剤をはさんで、暫くしてからイレッサにもどすと効くケースがある。個人的には同様のアプローチをおすすめする。

Q:アレセンサによりガンが縮んだ場合、手術や放射線治療はしないのか。
A:腺がんなのでがんの原発がわからないし、肺を切除する、または焼くことによるリスクが大きいため、行わない。

Q:定位放射線治療も同様か
A:同様

Q:セカンドオピニオンをもとめたいが、データが欲しい(結局アレセンサが良く効く薬だと本でも確認出来たので、病院には行かなかったが、瀬田クリニックと漢方のクリニックのセカオピを検討していた)
A:データはOK。但し、他の治療と当病院の掛け持ちは不可。セカオピを聞きに行く分にはオーケーだが、そこで治療する場合、ここで面倒をみることは御断りしている。

Q:漢方との併用もだめか
A:不可。

Q:今回の遺伝子検査はalkとEGFRを調べただけか。他の遺伝子変異の有無は。
A:alkとEGFRのみ。基本的に重複した変異はないと考えてよい。

Q:CTやMRIの頻度は。
A:CTはアレセンサの評価の観点から来月。MRIは半年後目安。その後は状況をみて。

Q:緩和ケアについて、病状が進行した場合、息苦しさや痛みはどのようにケアしていくのか
A:がんの進行の仕方により出てくる症状が違うので、一概には言えない。出てきた症状を緩和するケアをする。アレセンサはよく効くので、今は治療の段階。とりあえず、今の咳には、咳止めのリンコデを出しておく。


診断前に肺がんの本や肺がんの人のブログをみて、あらかじめ聞きたいことをリストアップして、聞いていた。
先生も初回はかなり時間を取って質問に答えてくれた。中肉中背中年の男性医師で、あまり回答に飾り気もないが、我々が後向きにならないようかなり言葉を選んで話してくれている印象。

最初はセカオピを検討していたが、アレセンサの評判が良いので、あれもこれもやるとどれが効いているのかわからなくなると思い、とりあえずアレセンサの効き具合を見てから再検討することにした。

また、この頃、がんのショックと咳や肩凝りのせいで鬱と不眠の症状があったので、同じ病院の精神科に行くよう進められる。