本を読むという行為は
必ず波がある
読むときは一心不乱に読み
読まないときは本に見向きすらしない
今までは見向きすらしなかったが
今は一心不乱に読んでいる
どうやら今はそういう波が来ているようだ
「迷宮」 清水義範
この作品を手に取ったのはいつぶりだろう?
まず 第一に思ったことはそれだった
ずっと前に買ったことは覚えているのだが、何に惹かれて買ったのか
思い出せない
・・・きっとそれくらいの本なのだろうとおもった
内容はいうなればグロテスクな内容だった
歪んだ一方的で攻撃的な愛
それを向けれ人生が狂うところから始まる
推理物とは違い真実が解き明かされていくのではなく
いうなれば第三者が事実を知っていくにつれ
その内容が自分の中で少しずつ改変されていくというものだった
魅力的なのは
視点が定まらないとこだ
「記憶喪失の男」と「それを治療している男」
この二人の「治療」という物の中で物語が動いていく
そこに現れるさまざまな視点
揺れ動かされるため「自分は何を読んでいるのだろう」という疑問にすら襲われる
これがこの作品の魅力なのだと思う