そのときは彼によろしく 市川拓司 | 真夜中好きの風見鶏

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日々の記録を書き綴る・・・
もっぱら 本と読書のことを書いていこうかなって思ったりしています

買った本はたまるが


読む気はまったくおこらない


買った本たちは本棚に追いやられ


その狭く暗い空間の中で


自分が読まれることをいまかいまかと


待ち望んでいるに違いない


しかし 自分はそのとても小さく儚げな期待を


無視続けている・・・



現在は今までよんだ本を読み返している


なぜ新しい本を読まないのか


自分でも謎だが


今はそれしかする気がおきない・・・


先日 市川拓司作


「そのときは彼によろしく」をよみかえした


この本に出会ったのは、


いつだっただろう


書店で見かけたとき


この本は一際めだっていた


カーバーつまり表紙は自分が


もっとも美しいと思う色



実際のところ色が好きだったから買ってしまった


そして本をひらき


読む



この本をきっかけに


自分は市川拓司の作品にのめりこんでいくことになる




作品の分野は恋愛


しかし 不思議な話でもある


読み返した今でもそう思う


そしてなぜか一番初めに目を通してしまうのが


一番気に入っているページ


亡き父からいつ起きるかわからない思い人を待ち続ける息子へ


送られるメッセージが描かれた部分


メッセージは、とある女性がその息子に伝える。



この父親が息子のことをどれほど愛していたかは


メッセージがはっきりと伝えてくれる。


自分は父親になったことはないし


今後そんなことがあるとは


まったくもって思えない


それでも とても心が温かくなる場面だといえる


これはきっと


自分が現実の世界において


息子という立場に立っているからなのかもしれない


父親という立場ならまた違った感情が芽生えるかもしれない・・・



このブログのタイトルの


そのときは彼によろしくは


物語の中 つまりこのメッセージの部分の最後で


使われている


自分はこの言葉が一番この作品のなかで


すきです。



作中から一部抜粋


「息子に会えたら」と彼女は言った。


「そのときはーそのときは彼によろしくって伝えてほしいって、

   

   それが最後の言葉だった。」