残業が続いていたある日
同期から
「今夜、釈迦曼荼羅に行かない?」
と誘いがありました。
開店初日は想像を絶する混雑でトイレにしか入れず断念した
「釈迦曼荼羅」
「そうね、開店から少し日にちも経ってるから今夜は入れるかもね」
残業が終わり念入りにお化粧してオーデコロンを纏い
私達は勇んで向かいました。
何と!
すんなり入れました。
嬉しくて嬉しくて
でも、余りにも広くて、何処に座ったら良いのか?
迷いました。
確かフロアーは入ると
右と左に分かれていました。
ギャラクシーフロアーと
アダム&イブフロアー
その真ん中にドリンクやフードバーがありました。
余りの広さに圧倒されながら
空いてる席に座りました。
もう、それは
店内はきらびやかで
今まで見た事も無いディスコ
私達が慣れている生バンドは無く
DJが曲をかけるスタイルです。
ギャラクシーフロアーだと思いますがDJブースは踊るフロアーから見上げる高さにありました。
「凄い!」
私達は一同、同じ言葉を口にしていました。
異空間
当時では、この言葉が一番、当てはまると思います。
素敵なお洋服を着てお洒落した若者達がフロアーで踊っていました。
その異空間に場慣れしない私達は少し席でドリンクを飲みながら様子を見ていました。
流れる曲も本物のブラックミュージックです。
−ネット参照−
−ネット参照−
−ネット参照−
テレビでは観て知っていた
ソウルトレインの世界が
フロアー、一杯に広がっていました。
「何て素敵なのかしら!」
「カッコ良いわ!」
それまで生バンドでしか踊った事の無い私達は
様々にソウルミュージックに合わせて躍る若者を見て思いました。
釈迦曼荼羅の繰り広げる世界に
カルチャーショックを受けました。
それから釈迦曼荼羅に通う日は
私達のファッションも変わって行きます。
私はアルコールが飲めないので
真中にあるフードコートのアイスクリームがとても美味しかったのを今でも覚えています。
−話は続きます−