80点。風来坊。

 

探偵事務所への匿名の依頼は、あるホームレス青年の調査だった。
彼は穏やかで理知的な人物だが、社会に絶望していた。
調査の目的に疑問を感じながら、探偵が尾行を続けるうちに、
青年の知人の老ホームレスが急死し、遺品から彼の写真が見つかる。
それは依頼人から送られたのと同じものだった。

(Amaz○nより)

 

「風来坊」というより、「社会不適合者」ですかね。本作のテーマは。

 

社会契約説ではないですけど、「社会」と「契約」することによって

人々は安心を手に入れる訳ですが、契約しない人は?したくない人は?

という観点が描かれたのだと思います。

 

ただ「契約」なんて大げさなことではなく、

"人"を社会に繋ぎ止めるのは、結局"人"なんだな、と感じました。

エピローグを読んでそう思いました。

 

それにしても、加部谷さんが弱々しくってハラハラします。

事件の影響でしょうか。元々こんなキャラでしたっけ?