75点。このチェス、詰んでないよね?

 

猟銃を持った殺人犯(黒のキング)が、妻・友貴子(白のクイーン)を人質に我が家に

立てこもる。末永純一(白のキング)は警察を出し抜き、犯人と交渉を始める。
警察とテレビカメラに包囲される中、周到に準備を進める純一が秘す慟哭の真実とは?

(Amaz〇nより)

 

チェスに喩えられるくらいだから、犯人との熾烈な頭脳戦が繰り広げられるのかと思いきや、
物語上で事件は結末を迎えない。読み方を間違えたか…。
 
どんでん返しはあります。それが見どころで、見どころはそれだけって感じ。
この小説を真に楽しむには、まず目次を眺め、チェスの配駒を想像してみて下さい。
 
白のキングは当然主人公で、白のクィーンは友貴子ですね。
黒のキングが石割なら、黒のクィーンは…?
――と、目次から既に伏線が張ってあるんです。
(結構なネタバレですが)どうぞ「北村マジック」をご堪能下さい。