先日、配属先の青少年保護課主催でイベントを行なった。
関係機関と協力して、各機関ブースを設置し、それぞれ得意分野(力をいれていること)について、通りすがりのおっさん・おばさん・学生・ガキ等様々な人に啓発活動をするというもの。
病院であれば、歯磨き指導や病気のこと等。
彼が所属する青少年保護課は「人権(家庭内暴力)」ブース。
しかし、青少年保護課は、相棒ロランドと彼の2人しかおらず、しかも主催しているため、外との調整が多すぎて、30分ほどしかブースにはいられなかった。
そこで、青少年保護課にはロランド妻と学生2人のボランティアがブースをやりくりしてくれていた。
さて、そのイベントも終わりに近づいてきたとき、ステージでクイズが始まった。
クイズに正解すれば、賞品がもらえるというもの。
なんでも欲しがるボリビア人はさすがに食いつきがいい。
最初は、ちびっ子対象。
クイズを出したあと、「俺が答えるんだ」と勢い良く手を挙げ、アピールしまくる子どもたち。
「こんな勢いが欲しいな」と思う彼。
子供対象が終われば、次はおばさん対象のクイズ。
さすがにやってくれる、アラニのおばさんたち。
クイズは簡単。
「権利(人権)について、知っているものを4つあげてください」
おばさんたちは、子ども達のように勢いはなく、恥ずかしそうにしている。
それでは、盛り上がらないので、
彼「じゃ、そこのおばさん。違う、あなた。・・あ、そうそう、あなた。来て来て」と指名する。
彼「知っている権利(人権)について4つ答えてください」
田舎の人たちは基本的にシャイである。
しかも、ステージに上がっているし、多くの人が注目している。
それでも、頑張って答えようとする、婦人。
おばさん「勉学・・・健康・・・ん~」
彼「あと2つですよ」
おばさん「生きる・・・」
彼「うん。いいですね。残り1つ」
皆の注目が俄然集まる。
おばさん「チチャを飲む」
みな爆笑。
まぁ、お酒飲む権利はあるっちゃあるのだろうけれども、チチャって世界共通ではないし、しかもアルコールの負の要素の方が全般的に知られているし、しかもこのイベントには不適切だということで、失格。
彼「ありがとうございました。じゃ、他にいませんか。御婦人の中で」
「私!」と勢い良く手を挙げているのは、ロランド妻。
無視する彼。
彼「他にいませんか?」
それでもアピールしているロランド妻。
彼「アラニの御婦人の中で誰かいませんか?」
ようやく大人しくなったロランド妻(アラニの人間ではない)。
知り合いに押されて一人の女性が出てくる。
彼「さて、知っている権利(人権)について4つ答えてください。正解すれば、賞品がもらえますよ」
おばさん「生きる権利・・・健康、働く権利・・・あと・・・」
彼「あと?」
おばさん「殴る権利?」
ここでも爆笑。
家庭内暴力をなくそうと活動している青少年保護課にとっては喧嘩を売られているようなものなため、却下。
婦人方は決して笑わせようとしているわけではない。
一生懸命考えて答えてくれている。
しかし、おばさん方世代になると教育を受けていない人が多いことと、シャイという気質も加わってそのような答えが出たのかなと思う彼。
アラニらしさが出たイベントだった。