先日、アラニ市で一番盛り上がるお祭りがあった。
それまで、11月のアラニ市の記念日が一番盛り上がると思っていた彼だが、「記念日はそんなに人が来ない」とのこと。
3日間開催されるお祭りのために、色々と駆り出された彼。
同僚と軽トラの後ろに乗り1日中車に揺られ、多くの街にポスターを張りに行った。
休日出勤も命じられた彼。
ゴミ拾いをするためだ。
ボリビア人がゴミを道に捨てるのは毎日見れるが、ボリビア人がゴミを拾うのは見ものだ。
お祭り当日。
今まで見たことない数の人間がアラニにいることに感動する彼。
彼「こんなとこでも渋滞するのか」
そして、普段はない露店が並んでいることにも感動。
彼「あれも食べたいこれも食べたい」と興奮する彼。
と、その前にミサに参加しなければならない。
何度参加しても、よくわからない彼は、流れに身を任せることしかできない。
それが終わったら、みこしに乗ったマリアさんを4人で担ぎ、多くの人が後ろからついていき、市内を循環する。
最初こそ、マリアさんを担がせてもらったりと楽しかったが、そのうち飽きてきて歩くのにも疲れてしまい、だれてきた彼。
彼「早く終わんないかな」とそんなことばかり考えていた。
3時間歩き続けもうお腹ぺこぺこの彼。
肉を食い、チチャを飲み、騒ぎ、踊り、ひたすら愉快な気分だった。
最終日。
お昼過ぎから、踊りのチームが終結し始めた。
各チーム市内を踊り練り歩く。
それを市役所職員は各自指定された場所で、踊り子らに進むように促すのだ。
「そんな仕事いるのか?」と思っていた彼だが、必要だったのだ。
踊り子たちは、踊って休憩して踊って休憩してを繰り返し進んで行く(唐津くんちのように)。
その休憩が長く、前のチームが進んでも、気にする様子はなく酒を飲んで楽しんでいる。
それを止めさせ、「はいはい、進んで~」というのが彼の仕事だ。
と言っても、祭りを楽しみたい彼。
座ってビール片手にタバコを吸いながら、踊りを観戦する。
上司がこっちに向かってきているのが、遠目で確認できたときに、重い腰を上げ仕事をしているふりをする彼。
しかし、上司「カズキ、一緒についてこい」
彼「え?これここ担当なんですけど」
上司「それはもういい。もっと後ろのチームを押し上げないと。時間がだいぶん遅れている」
一人で行けばいいじゃんと思ったが、仕方なしについていく彼。
各チームだいぶ出来上がっている。
下っ端の人間にアナウンスしてもらちがあかない。
そう思った彼は、楽器隊にひたすら声をかける。
楽器隊が納得すれば、音楽が鳴り出し、踊り子たちも「おぉ、そろそろ出発か」と腰を上げる。
狙い取り、作戦は成功。
ある程度のチームが進み始めたところで、悪い同僚らと合流。
同僚「よし、カズキが来た」との声かけと同時に同僚らが動き出す。
もう時間も夜の9時だ。
お腹もすいたし、のども渇いたしと言うことで、夜のチチェリアに消えていった彼と同僚らだった。