コミュニケーションの欠如

 

 

夫と妻のコミュニケーションが悪いなと感じるとき、それは多くの要因が重なって起こっています。

 

 

 

いつもの朝がきました。

 

妻はいつものように早く起きて朝食の仕度をしています。

夫はしばらくしてからゆっくりと起きてきました。

 

 

妻:「早くご飯食べてください。」

 

夫:「いらない!」

 

そう言って出かけていきました。

 

よくある風景かもしれません。

前日の夜、夫は遅く帰ってきました。

 

仕事だったと言いました。

 

この時、何が起こっているでしょうか。

 

 

 

妻は、朝早くから食事の支度をしているのにと、怒りがこみ上げてきます。

 

せっかく作ったものを食べてもらえない悲しさがあるかもしれません。

 

もしかしたら、昨夜の言い争いを根に持っているのかもと不安に思ったかもしれません。

 

 

一方、夫は、疲れていて単純に食欲がなかっただけかもしれません。

 

あるいはその日は、打ち合わせなどで早く出社しなければならなかったのかもしれません。

 

 

 

一番大きな要因と考えられるのは会話不足です。。

 

 

互いの価値観、信念、思考プロセスなどは、それぞれが大切に持っているもので、

多くの場合、自分と異なるときは理解できないと感じることがあります。

 

 

誰でも自分は間違っていないと思っています。

嘘をつくというのではなく、自分が正しくて相手が悪いと思うのです。

 

 

では、客観的にどのように考えればよいと思いますか。

 

 

夫婦二人とも、忙しさや疲労が原因で、相手に対する思いやりや理解を深めるための時間やエネルギーが不足していることがありますね。

 

夫は職場での人間関係や仕事のストレスで疲れ切っているかもしれません。

 

妻は、家事や育児で夫とは違った疲労やストレスが溜まっているかもしれません。

 

これらは立場も原因も環境も全く違うものなので、お互いに分かり合いにくいことでしょう。

 

 

このような場合、日々の忙しさの中でも、短くても互いに話し合う時間を確保することが大切です。

そしてこの時間を、お互いの思いや感情を共有する場とすることが重要です。

 

 

もし、明確に自分の意見を伝えられなかったり、相手の立場を理解したり尊重する努力が欠けていたら何が起こるでしょうか。

 

不満だけが残りますよね。

 

 

そんな時には、まず相手が話していることを、じっくりと聞くことです。

 

自分の意見を押し付けるのではなく、相手の気持ちや考えを理解しようとする姿勢を見せることが重要です。

 

自分の感情やニーズを述べるときは、決して相手を非難してはいけません。

 

言い方として、「あなたはいつも…」という表現ではなく、「私は…と感じます」という表現を使うのです。

 

 

もし、この朝、声を掛けることをしたら、それだけで気持ちの良い一日が始まったのではないでしょうか。

 

 

もし、信頼関係が損なわれていたら、オープンで誠実なコミュニケーションは困難になります。

 

自分自身を開放し、誠実さと透明性を持ってお互いに相手と接してみましょう。