【衝撃の8月15日】

8月15日は、日本人ならば誰でも知っている終戦記念日。

今年は昨年に続いてコロナ禍の中、私たちは心静かに平和の大切さを思い、「戦争だけは何としても、避けなくては。」と決意を新たにする日のはずでした。

 

ところがこの日、舞い込んで来たのは、アフガニスタンでタリバンが、何と首都カブールを制圧したという、驚きのニュース!

アメリカと和平条約を結んでからは、また力を盛り返していると言う話は伝わっていましたが、まさかこんなに早く、あっと言う間に国の殆どを制圧するとは!というのが、世界中の人々に共通する思いです。

中東がこれほど長い年月、紛争続きなのはいろいろありますが、一つにはイギリスを始めとする国々が国境線を勝手に引いたことが原因でした。ヨーロッパの人は地理的に近いこともあってショックは大きいでしょうが、遠くに位置している日本だって、これまでこの国の民主化のために、7700億円という巨額の援助をしてきました。

またこの国の貧しい人々のために、命を掛けて尽くしてきた中村哲さんが銃弾に倒れたのは、わずか1年数か月前ですから、記憶に新しいところです。とても自分たちとは関係ない話とは思えません。

 

【1か月前は考えもしなかったのに!】

今回こうしてタリバンが政権を乗っ取ってしまったことで、今までの努力もお金も、みーんな水の泡になってしまうと言うことでしょうか?

 

いったい、この国の女性たちはどうなるのでしょう?市長や閣僚などに就いていた女性もいたはずですが、またあのブルカとやらを着せられて、家の奥に閉じ込められてしまうのでしょうか。それ以前に、彼女たちの命は?

そして何よりも、日本大使館に関わる500人以上のアフガニスタン人を現地に残したままですが、いったいいつになったら救い出せるのでしょうか?

 

どれもこれも、たった1か月前には考えもしなかったことです。

まさに私たちにとって寝耳に水!

アンラッキーなことに、何事も不都合で、不安にさせることほど、突然起こるものです。

 

【誰の心にもある「正常化バイアス」】

でもそれって、本当にそう・・・?

 

私たちの心の中には誰でも、「見たいものしか、見ない。」あるいは「見たくないものは、見ない。」という働きがあります。

つまり自分に都合の悪いことは、過小評価するか、もっとヒドい時には無視してしまう傾向がある、ということです。いわゆる「正常化バイアス」というものですね。

 

よく例に出されるのが、火山が爆発しているのに、逃げずにその様子を見ていて亡くなった、あるいは第二次世界大戦時に「ナチスは危険だ!」と警告されているのに、様子見しながら日常生活を送っていた結果、収容所に送られてしまった、などがあります。

 

【予兆はあった!】

今回のアフガニスタンの件でも、それは言えるところです。

フランスはとっくの昔に「これは、危ない!」と気付いていて、既に5月から現地のスタッフを避難させていたと言うのですから、全く何の予兆もなかったとは思えません。日本政府の認識が甘かった、と非難されても言い訳できないでしょう。

 

私たちの普段の生活でも、同じように思い当たることはいろいろあり、「ああ、そういうことって、あるよね!」とうなづけますよね。子どもの頃に、親から「だから言ったでしょ!」と、怒られたことのない人は、まずいないでしょうし。

【結婚生活にも】

結婚生活の中でも、実はそういった事が随所に見られるはず。

 

日本の場合、離婚の多くは妻から改善の働きかけが再三あったにも拘わらず、夫が長年のらりくらりとはぐらかした結果、ついに妻は我慢の糸が切れ、「もう、いいです!」と別れを決意します。

その一方で、夫は離婚を告げられて驚く!というパターンが多いことは確かですが、中には「仲が良いと思っていたのに、突然夫の方から別れを切り出された。」という、逆の形も結構あるのです。

 

この場合、妻から離婚を言い出すケースとの違いは、

・多くの場合、夫には既に別の女性がいる

・結婚生活の中で、夫からは今まで不満や改善して欲しい点などについて、言い出すことはほとんどなかった

という点です。

 

つまり、夫は長期間に渡って黙って不満を溜め、その結果別の女性に走り、離婚を申し出る、ということになります。

 

【「そう言えば」と後悔しないために】

妻からすれば、まさに寝耳に水ですが、後で思うと「そう言えば・・・・💦」という何らかの兆候はあったはずです。仕事や育児、家事などの忙しさ、あるいは認めたくない思いから、自らスルーしていたことはなかったでしょうか?

 

「不満があるなら、言ってくれなきゃ、わからないじゃない!」と言う妻側の思いは、確かにごもっとも。

全く正論ですが、多くの夫は、肝心のことはちっとも言わず、「妻ならわかってくれるべき。」と思い込んでいるのも、また事実なのです。

 

せっかく「仲が良い」と思えるようなパートナーであれば、出来ればこうした別れは避けたいもの。子どもがパパと仲良しならば、なおさらです。

そのためには、普段から夫を「よーく、観察しましょう。」とまでは言いませんが、「ん?」と気になる点があったら、忙しくても気に留めておくことです。

 

そうしたことが何度か続いたら、「めんどくさ。」などと言わず、何らかの手を打ちましょう。

 

何をするかはケースバイケースですが、夫の身の回りのものに気を付ける、夫が何を考えているか、さり気なく話題に出す、ちっともわからなければ、占ってみる、あるいは経験豊富な友人に話してみるなど、いろいろあるはずです。

どんなトラブルでもそうですが、対処するのは早ければ早いほど、効果的。

 

ただし、余程のことがなければ、夫のスマホを見たりするのは、タブーですよ!