【どうする?!オリンピック】
東京オリンピック・パラリンピックの開催予定日まで、あと3か月余り。
IOCのバッハ会長は開催の方針をいまだに変えず、それどころか「日本での緊急事態宣言とオリンピックの開催とは無関係だ。」とまで、言い切っています。
菅首相も「やる。」の、一点張りです。
まぁ何事も言うのは簡単ですが、実行するのは大変。
実際日本中が心配している通り、問題は山積みです。
【問題がたくさん💦】
例えば、
・たったこれだけの時間で、果たしてどこまでワクチン接種を進められるのか?
・本当に、大会用に医療関係者を500人も確保できるのか?
・あるいはこんなに医療現場がひっ迫している時に、人材を割いても良いものなのか?
・とりあえず海外からの観客はなしとしたが、本当に今の体制で、感染拡大は防げるのか?
・もし万が一、大会が原因でパンデミックが発生してしまった場合、ただでさえ世界中でアジア人バッシングが起きているのに、誰がどう責任をとるのか?(考えるだけでも、恐ろしい!)
その時の、海外に在住している邦人の身の安全の配慮は?
などなど、ちょっと考えただけでも、解決できていない課題がたくさん!
【中止の声も多いけど】
オリンピック・パラリンピックの中止を求める声は、国民の6割とも7割とも言われていますし、アメリカの新聞などは、「こんな時期に開催しようなんて、もう茶番はおしまいにしよう!」と、手厳しく批判しています。
いくら国民と感覚がズレてる永田町の政治家でも、大会の開催がとってもリスキーだということは、わかっているはずです。まして最近は、選挙が視野に入っていますから、ここで失敗したら、自民党が国民からそっぽを向かれるのは、火を見るよりも明らか。
選挙で落ちることが、何よりコワい政治家にとっても、中止したいのは、やまやまです。
【進むも退くも「地獄」】
ではなぜ、きっぱり中止の方向に舵取りできないのかと言うと、これまたみんながわかっている通り、「中止が正解とは限らない。」からです。
・まず中止した場合、この大会に向けて全力を尽くしてきた、国の内外の選手たちはどうなる?
それに対する国民感情は?
そして国民のこうした心情的な面だけではなく、何より頭が痛いのは、お金の問題です。
中止してしまうと、放映権の問題もありますし、せっかくわざわざ作った設備も相当部分が無駄になります。
つまり、
・中止の経済的な損失の穴埋めは、誰がどう行うのか?
という、責任問題が横たわっているということです。
人によって試算は違いますが、その損失額は4~8兆円と言ったところでしょうか。
そう考えると、責任者はやすやすと「中止しましょう。」とは、言えません。
つまり、「進むも地獄、退くも地獄。」と言ったところです。
【正解などありません!】
こんな風に、オリンピック・パラリンピックの開催一つとっても、「何が正しくて、何が正しくないか。」なんて、答えはなかなか出せません。○×で簡単に結論が出せるのは、せいぜい高校のテストまでです。
社会人になると、ほぼ全ての問題はグレーであって、正解を見つけて白黒つけるのは、難しいと言えましょう。
ところが夫婦関係に焦点を当ててみると、どうでしょうか?
この仕事をしていると、「自分はいつも正しい。」と主張する夫(あるいは妻)が世の中には結構多いことに、驚かされます。
そしてそれを受け入れて、夫と考え方が違うと、急いで自分の考えをひっこめる妻も、少なくありません。さすがに育ち方の違いで、その逆は余り見かけませんが・・。
次回は「自分は正しい!」と主張する夫について、具体的にお話させて頂きますね。