【バブルの時代】
バブル時代を経験した人は、お金の使い方が大胆だとよく言われます。
お金についての感覚は個人差が大きく、本当に人それぞれですが、世相を反映した傾向があるのも確か。
私の周りにいるバブル世代も、倹約する時はきちんと倹約しますが、一方で使う時には恐れ気なく、しっかり使います。
バブルの時代を振り返って、世間で一般によく言われるのは、「「土一升、金一升」と言われるほど土地が値上がりし、札束が飛び交った時代だということ。
「何でもお金で解決できると、皆が勘違いしていた。どこか、狂っていたよね。」という感想もよく耳にします。
【未来にあるのは希望】
確かにそれも真実ですが、ハイで明るい雰囲気の中で、当時の人々が未来を「希望あるもの」として、捉えていたことも確かでした。(もちろん、「こんな時代がいつまでも続くわけがない」という、一抹の危うさも感じていましたが。)
未来に不安しか持てない今の日本の若者とは、真逆と言えるかもしれませんね。
ちょうど、現在の中国の都市部で豊かさを享受している、若年層の感覚に近いと言えそうです。
お金の大切さが身に染みていないと言う人もいますが、同時にお金を使う楽しさを、よく知っていると言えるでしょう。
【ミレニアル世代 VS. バブル世代】
翻ってもう少し若い、バブルより後の世代は、総じて貯蓄に熱心です。
なぜかと言うと、物心ついた頃には既に景気が低迷。
就職氷河期と言われた時代を通過した人は、希望通りに就職できて、その後順調に出世の階段を上っていったとしても、貯蓄志向が強く、概ね堅実です。パッパとお金を遣うようなことは、余りありません。
バブル世代とその後のミレニアル世代。
どちらが正しくて、どちらが間違っているという訳ではありません。それぞれに異なった時代背景があり、その金銭感覚も一長一短です。
この両世代の交わりが職場の付き合い程度であれば、大抵の場合、お互いに「育った世代によって、お金の感覚が随分ちがうなぁ・・。」で終わります。
【さて、夫婦の場合は?】
ところがこれが夫婦の場合、話が違ってきます。
もしもそれぞれのお財布が別管理であっても、全く無関係というわけにはいきません。どちらかがアラフィフ、片方がアラフォーだったりすると、お互いの年が10歳離れているだけで、感覚は驚く程違います。
バブル世代の特徴として、男も女もパワフルです。もちろん人によりますが、欲しいものに対しては「どうせ自分など・・・。」などと言って、最初から諦めたりしません。まずはまっすぐ手を延ばして、トライしてみます。
そして価値があると思った物や事には、お金を惜しまない傾向があります。そのため興味あることについては経験を積んでおり、世界が広い人が多い。
これって、確かに魅力的です。
【バブル世代の持つ魅力 】
そう言えば、「風と共に去りぬ」の主人公スカーレットの3度目の夫である、レッド・バトラー。映画ではクラーク・ゲーブルが演じていましたが、レッド・バトラーのキャラクターは、ある意味「理想の男性像」だと言われています。
全く、その通り!
私も学生時代、この本を読んでレッド・バトラーの魅力にはまり、付き合う相手といちいち比べてはその度に勝手に失望していましたが、今思うと(今じゃなく大分前からだけど)自分のことは棚に上げ、失礼な話です。
本の中での彼はどんな男性かと言うと、世間の常識の枠にはまらず、自分の可能性を信じ、人生経験豊富で、決断力に満ちています。
そしておしゃれで金離れが良い。
女性に対しては、大胆で口説き上手。
これらはバブル世代の魅力と、一本通じるところがあります。
そうした魅力的なバブル世代に、その下の堅実な世代が魅かれて付き合いが始まり、結婚に至るのは、分からない話ではありません。
【生活設計は早めにすり合わせを!】
しかし誰しもそうですが、付き合っている時の魅力と、一緒に暮らすようになり、「この人と暮らして良かったー。」と思うところは同じとは限らないでしょう。
もちろん優しさ、謙虚さ、愛情深さなど、人間の本質的なところは結婚していようがいまいが、相手に響くものですが、こと金銭感覚のような、生活に直結するところは、また別です。
以前は「気前が良くて、ステキ!」だったものが、一緒に暮らすと「生活設計、どう考えているの?」となりかねません。
仮に結婚前に、性格診断や、命式の占いで相手の性格が「堅実」「計画性あり」と出たとしても、バブル期とミレニアル期のように世代間の感覚の違いが大きいと、片方の思う「堅実」と、相手の考える「堅実」の基準がそもそも違っています。
「こんなはずではなかった!」と思わなくて済むように、世代間の違いを感じたら、特に生活設計については、良く話し合って双方の基準を合わせましょう。
相手の性格はわかっているはずなのに、歩み寄りがうまくいかない時は、タロットで関わり方を占ってもらうと言う手もあります。
いずれにしても、お金のことは先送りにしないこと!
早めに方針を決めないと、将来の家計に影響があるだけでなく、双方にストレスが溜まってしまうので、気を付けましょう。