【夫婦関係、もうダメ!】
「私たちの夫婦関係、もう絶対ダメ!!」
散々悩んだあげく、心の底からこんな風に思ってしまったら?
「どんなに大変でも、もう離婚するしかない。」と、もしも決心できたならば、例え道は険しくても、まだ気持ちは楽だと言えます。
例えば夫が自分や子どもに暴力をふるう、お金があるのに生活費を殆ど渡してくれない、何かにつけて説教をし、妻のプライドを踏みつける、などの場合ですね。
こんなケースは、自分や子どもの命が危ない、あるいは精神的に耐えられないと痛感しますから、どちらかと言うと、迷いは少なくなります。
【ところが身動き取れません💦】
ところが、そこまで行かない場合は、悩ましいことになりがちです。
具体的にどういうことかと言うと、夫婦の関係は、どう考えても修復不可能ではあるものの、日常生活はとりあえず、普通に送れてしまうようなケースです。
一応、生活費はきちんと渡してくれる。
あるいは子どもを可愛がる良き父親である。
夫婦間は冷え切っていても、罵詈雑言を投げかける訳ではない。
そして、離婚を要求してくる訳でもない。
一方、こちらの事情はどうかと言うと、
・自分1人で家計を支えられるだけの、経済力がない。
・子どもがまだ小さいが、実家や職場などのサポートは期待できない。
・介護をしなければならない家族がある。
などの事情があって、そう簡単に身動きがとることができません。
従って「別れた方が良いんだろうけれど、そうもいかない・・・💦」と悩みつつ、日々を送ることになりがちです。
【行きつ戻りつする時は?】
こんな気持ちで、
「離婚したい。」
「でも今離婚するのは、絶対ムリ!」
という思いの間を、行きつ戻りつしている人って、実は多いのではないでしょうか?
言ってみれば、中ぶらりんな状態に置かれているような気持ち、と言えるかもしれません。
じゃあそうした状況下で、毎日をどう過ごしたら、良いのでしょう?
環境は変えられない。
夫が変わることは、全く期待できない。
自分もやれることは、一通りできる限りやった。
そうなると、ありきたりのようですが、もうこちらの考え方を変えるしか、ありません。
【良いところを意識してみて!】
この段階まで来てしまうと、既に相手に対する期待はないでしょうが、夫の良いところを意識してみることです。
どんな人でも良いところは必ずあるはずですし、今はすっかりキライになってしまったとしても、一度は結婚までいった相手です。
長所よりも欠点が目についてしまうから、「離婚したい!」と思ってしまうのですが、悪いところも良いところも、こちらが意識することで、余計際立つもの。
だったらイヤなところに眼を留めるよりも、自分に直接影響ないことであっても、良いところを見直しましょう。
例えば
・家では感じの悪い夫でも、働き者ではある。
・くどくど理屈ばかり言っている夫だけれど、頭は良いし、考え深いところはあるかもしれない。
・家族には全然気遣いしてくれないが、職場や学生時代の後輩には違うみたい。
博愛精神は旺盛かも。
・ケチではあるが、経済観念は確かにある。ギャンブルにのめり込むような破綻したところは、まずなさそう。
・何を考えているかわからない人だが、ペットやその他の動物には優しい。
など、ちょっと考えればいろいろあるはずです。
【心穏やかな日常が何より】
こういう見方をすると、嫌いなところを数え上げるより、ずっと気持ちは落ち着きませんか?
夫の宿命を調べてみると、なおさら確信が持てます。
「嫌な人と暮らしている。」と考えるより、「自分には優しくないけれど、良いところはいろいろある人と暮らしている。」と捉える方が、精神衛生上ずっと健全ですし、これはこれで事実です。
結婚生活は、恋愛の延長というより、日常の連続です。
心穏やかに過ごせるのであれば、それが何より!
今身動きできないように思え、もどかしいと感じても、後で「あの経験があって良かった!」と思える日は、絶対に来ます。
それに一見仲の良さそうに見える他の夫婦だって、何もかもピッタリ!というわけではありませんし、お互いに「大好き!」と思っているとは限りません。
「来世も一緒に暮らしたいですか?」と聞かれれば、きっと多くの夫婦は「・・・・」となるはずですよ!