「もうこの夫とはやっていけない!離婚する。」と決意したのであれば、あとは実行あるのみですが、前回も申し上げたように、いつ話をするか?いつ別居するか?の時期は大事です。

 

【しつこいようですが・・・】

とりあえず別れられれば良い!とばかりに、離婚届のサインをもらって、ほっとするのではなく、正式に離婚する前に、養育費を取り決めましょう。

しつこいようですが、子どもがいて経済的な不安があるならば、それはもう、しっかり取り決めるべきです。

 

もし夫とは口をきくのもイヤならば、間に誰かに入ってもらってでも、粘りましょう。

夫の不倫やDVなど、「どう考えても、夫が悪い!」というようなことが離婚原因であっても、日本の場合、慰謝料は大して期待できません。せいぜい23百万円と言ったところでしょうか。

 

これでは引っ越しと新しい生活の準備だけで、大半が消えてしまいますよね?

 

【多くの父親は無責任・・】

もちろん「離婚しても父親の責任は全うする。」という姿勢で、その点については信頼できそうな夫ならば、あまり心配する必要はないかもしれませんが、残念ながら、こういう人は少数派のように思います。

 

養育費の支払いを決めても、約4割が途中から払われなくなる、というデータもあります。さらに信じられないことに、養育費についての公正証書をきちんと作ったとしても、不払いは結構あります。

 

私の友人など、離婚裁判で、養育費を取り決めしたにも拘わらず、何と支払いは10年以上経っても、1回もなし!

それなのに、子どもとの面会だけは要求してきます。

なぜこんなことが出来るのかというと、その元夫は自分で小さい会社を経営しており、利益操作をして、ずっと「収入ゼロ」ということにしているから。

本当に10年間もお金が入って来なければ、自分1人の生活さえも成り立ちませんが、元妻である友人に言わせればその辺は裏があり、さらに隠し財産もあるようです。ただ既に離婚して別々に暮らしている今では、立証の仕様もありません。

 

全く日本の法律は、どうして男性にこんなに甘いのかとも思いますが、こういうロクでもない相手であれば、離婚を切り出す前に、証拠書類を集めるなどの、準備期間が必要ですね。

 

【「養育費、無しで良いならね」】 

またよくあるのが、DVなど夫の言動が原因で結婚生活が成り立たなくなり、離婚を要求している妻に対し、「養育費なしで良いんなら、離婚してやるよ。」というケースです。

 

鑑定にいらっしゃる方からも、けっこう伺う話ですが、何てズルいんでしょう!

非が自分にありながら、離婚を希望する妻の足元を見て、払うべきお金を払わないという、やはりとんでもなく最低の夫ですが、残念ながら合意したならば、これはこれで有効です。

 

ただし注意して欲しいのですが、こうした場合、父親が何も払わないで済むのは、養育することになった母親側に十分な収入や資産がある場合だけです。

 

【養育費と扶養料は違います】

もし養育費なしで合意した後、母親が子どもを育てながら働いても、満足に食事や学校で必要なものを買うお金が稼げなくなってしまった、という場合には(世間ではよくあることです)、実は父親に扶養料を払う義務があります。

 

考えてみれば当たり前のことですが、離婚で夫婦は別れても、親子の扶養義務は子どもが大人になるまで、ずっと残るよ!ということですね。

 

養育費と扶養料は別。

養育費は夫婦の合意で「なし」にできるけれど、扶養料は子どもの権利なので、何をどう同意しても、親となった以上はスルーすることはできません。

 

「それは知らなかった!」という方は、いざと言う時のために、覚えておいて下さいね。

 

ここまでは、離婚を決めても、ひたすら急がないで、必要なことは調べたり、取り決めするなど、準備してから動きましょう、というお話。

 

【運勢の時期は何より大事!】

そして忘れてはいけないのが、その人の運勢の時期です。

 

算命学では、動いた方が良い時期と、反対に自分からは動かない方が良い時期とがあります。

算命学では「○○しては、ダメ!」とか、「絶対△△して下さい。」というものはほとんどないのですが、「いつ」という事だけはうるさく言います。

 

なぜなら、時期によっては精神活動が鈍るため、それに伴って運も低迷してしまうからです。

今の自分がそうしたバイオリズムに当たっているならば、要注意!

でも相手(この場合は、夫ですね)が低迷期の真っ最中ならば、好機であるとも言えます。

実際こういう時期を狙って離婚の交渉を進めた場合には、普段は面倒で手強い相手であっても、予想したほどの障害もなく、すんなり話が進んだ、という例が多いのです。

 

離婚はある意味、戦いです。

勝てる時期に、出来るだけ準備を万端に整えて臨みましょう!