【離婚理由トップは変わらず】
離婚の理由の上位にあがっているのは、今も20年前も、ほとんど変わりません。
性格の不一致、経済的理由、浮気や不倫、DVなどとなっています。
違っているのは、モラハラを含んだ精神的DVが、ここ数年クローズアップされたことくらいでしょうか?
原因の中でいつも最も多い「性格の不一致」については、余りに範囲が広く、単に「愛情が冷めてしまって、一緒にいたくない。」というものから、「もう、顔を見るのもイヤだ!」という激しいものまで、実に様々です。
「本当の理由を言いたくない。」という、他人には伺い知れないものも多くあるようですが、「性格の不一致」の中には、モヤモヤした感情が積み重なっていって、離婚に到ったケースも少なくありません。
【結婚生活をやりきれなくさせるもの】
浮気をした、好きな人ができた、DVなどの場合は理由がはっきりしていますから、離婚を迷う余地はあまりないでしょう。
浮気がバレて大騒ぎにならない夫婦は滅多にいませんし、他に好きな人が出来てしまったら、その人と一緒になることを真剣に考えます。
DVであれば、経済的な問題でためらうことはあっても、基本的に結論は「さようなら。」です。
ただ一見平穏な日々を過ごしているように見え、明るく振舞って生活していても、年々やりきれない思いが心の中で積み上がっていくこともあります。
それは「大切にされていない」という思いです。
【妻を大事にしない夫】
夫婦2人に子どもだけ、という家庭では病気でもしない限り、あまり実感する機会はないかもしれません。
ただ義父母との関わりの中などで、夫の本音が垣間見えることがあります。
たとえば夫の両親と同居していて、義父母に理不尽なことを言われたり、仕打ちをされたりしても、見て見ぬふりをする。あるいは妻ではなく自分の両親の肩を持つ。
親の介護を妻に任せておきながら、自分は仕事を口実に好きなことをしている。
こうした夫の振る舞いは、到底妻を大事にしているとは言えません。
【甘えなのか、当たり前と思っているのか?】
周知のとおり、日本の男性は夫婦関係において、先進国の中で最たる「おんぶに抱っこ」ですから、妻に甘えているところも、大いにあるでしょう。(これはこれで、問題ですが・・💦)
なので行動だけで、一概に断罪することはできないのですが、一緒に暮らしていれば、それが
夫の甘えなのか?
あるいは夫にとっては、妻がただの都合の良い存在でしかないのか?
よーく考えてみれば、わかるはずです。
介護しないといけない親がいる場合は、嫁の務めと思って世話を買って出てくれれば、夫にとってはそれに越したことはありません。
また家が農家や自営であれば、妻は貴重な労働力です。
だからいないと困る、というのはわかります。
しかし妻は無償の労働力になるために、結婚したわけではありません。
働いてくれることに感謝を持って向き合うか。
反対に、
「やってくれるのは当たり前。波風起こして、こっちにメンドくさい思いをさせるのは、止めてくれ。」
と思うか?
【妻にはわかっているはず!】
夫がどちらの気持ちを抱いているかは、妻には響いているはずです。
現実を直視したくない気持ちが混ざっていると、見極めが難しいかもしれませんが、信頼できる人に相談するなどしてみることをオススメします。
もし自分の都合しか考えられない夫であれば、この結婚生活を真剣に考え直しましょう。
ケンカをしている訳ではないし、殴られる訳ではない。
でもそんな風にしか、妻を捉えられない夫と暮らしても、味気なさが日々増していくばかりです。
気持ちを押し殺していると、自分でも気が付かないうちに、心の中に怒りが溜まっていきます。
誰でも日常生活を変えるのは、勇気がいります。
1日延ばしにしたくなる気持ちもわかります。
でもこういう結婚生活、結局は別れる結果になることが、少なくありません。
相手をないがしろにするようなパートナーと暮らすことは、自分を粗末にすることにつながります。
当たり前のことですが、自分を大事にしなければ、幸せにはなれません。
よーく考えて、見極めましょう。