毎日のように、テレビその他で宣伝している銀行系のカードローン。

 

確かに便利で、メリットもたくさんありそうですが、いったい何が問題なのでしょう?

 

つい、借りてしまったとしても、ルール通りに使って返済すれば、問題はなさそうですが・・・。

 

実はそこが銀行の狙いでもあるのですが、カードローンの金利がどれくらいなのか、ご存じですか?

 

【住宅ローンと比べてみましょう】

大抵どこの銀行もカードローンの限度額は10500万円までと、幅広い金額となっていますが、問題なのは金利です。

 

最大手の三菱UFJ銀行を例にとって、見てみましょう。

年利1.814.6%までと、これまた幅広い利率になっていますが、よほど何かの事情があって、気合を入れて借りるのでなければ、一般的には100万円以内が限度額ですから、金利は自動的に13.614.6%になります。

つまりこの低金利の時代に、約14%という高~い利息を払わなくてはいけないのですよ!

そりゃあ、闇金の「十一(10日に1割)」なんて言う、恐ろしい金利に比べれば(ちなみにこれは完全に違法です)はるかに良心的ですが、住宅ローンの金利と比べると、暴利としか言いようがありません。

同じく三菱UFJ銀行の今の住宅ローン金利ですが、10年固定で0.69%、変動であれば0.525%という、感動的に低~い金利です。

カードローンを借りてしまうと、何と住宅ローンの2627倍もの金利を払わなくてはなりません!

だからこそどこの銀行も、CMに高い製作費を使っても力を入れているのですが、日本全体がビンボーになりつつある昨今、銀行のためにこんな高金利を払うのは止めましょう。

 

【自動返済だからと言って侮るなかれ!】

「でもカードローンって、毎月自動的に普通預金から返済されるよね?」という声が上がるかもしれませんが、自動で引かれるからと言って、苦労なく返済できるという訳ではありませんからね!

以前私も株式投資のため、何十万円かをカードローンから借りたことがあったのですが、金利が高いので毎月1万か2万円の返済では、借り入れ残高がちっとも減らないのです。

 

100万円以内の借り入れでも、こんな調子です。まして何行も複数でローン口座を持って借りていたとしたら、大変なことです。

考えただけでも、恐ろしい!活設計どころではありません。

 

さらにマズいことに、サラリーマンは安定した収入があるため、延滞などの前歴がなければどこの銀行も喜んで貸してくれるため、全部の銀行の枠を足したら、数百万円になっていた、なんて言う話も珍しくありません。

 

【借金がわかったら?】

こんな事実が分かったら、さてどうするか?ですが、例えイヤイヤでも、ここで事態の解決にしっかり取り組めるかどうかで、今後の結婚生活が決まります。

 

何があっても自分の収入を見せようとしない夫は大いに問題ですが、堅実な性格だとわかっていれば、カードローンの借り入れについての心配は、とりあえずないかもしれません。

 

ただどう見ても、意志が弱かったり、だらしない性格だったりした場合、「クロ」の可能性が大いにあります。

それなのに「ボク、そういう話、苦手なんだよね~。」などと言って、はぐらかそうとする夫は珍しくありません。

こういう夫に対しては、即刻対策が必要です。

 

【油断してはダメ!】

勤めている会社が優良企業だからと言って、全く油断はできません。預金、あるいは借金があるかないかは、その人の問題です。

私も長く金融機関に勤めていましたが、大手上場会社勤務であっても、全く預金がなく、ローンを借りに来られる方というのは、常に一定数おられるものです。

 

新婚で20代か30代の若いうちならばともかく、何年も一緒に生活してお互いアラフォー、アラフィフになり、蓋を開けてみたら、預金が全くなかった。

あるいは預金どころか、借金がどっさりあった、なんていうことがわかったら、目も当てられません。

もし妻が専業主婦であれば、老後の見通しが立たなくなりますし、共稼ぎであっても、今後の生活設計は大いに狂います。

 

【即刻問い詰めて、占うこと!】

従って、

・夫は、いったいどういう性格なのか?

・夫が借金する、あるいは浪費する理由は?

・このまま一緒にいたらどうなる?あるいは別れた場合は?

・自分たち夫婦の関係性について

~夫にとって、妻である自分はどういう立ち位置なのか?

・そして今後、借金グセは治るのか?

 

などについて、まず本人に聞くべきことは、即刻問い詰めるべきです。

切り出しにくいからと言って、ぐずぐずと1日延ばしにしていては、いけません。

 

でも、はかばかしい返事が返ってこなかったら?

もうそれ自体、許しがたい気がしますが、その場合は今あげた疑問点について、占ってみましょう。

 

場合によっては、残念ながら離婚も含め、もう一度考えてみる必要があるかもしれません。

どちらにしても、少しでも早い見直しと決断が必要です。