「ビジネスは競争だ」という話と、
「ビジネスは競争じゃない」という話を、
今まで両方聞いてきました。
「ビジネスは競争だ」と語られる時には、
「コンペになった時、お客様に選ばれるのは1社だけだから、
同じ業界の他社に負けないように競争しないといけない」とか、
「社内の競争でも勝ち抜いて行かないと出世できない」とか、
そういう話を聞いてきたし、
「ビジネスは競争じゃない」と語られる時には、
「シンプルにお客様に価値提供をし続けることだけを考えればいい」とか、
「仕事はお客様のためにやるものだから、社内の競争ではなく社内とは協力すべき」とか、
そんな話をたくさん聞いてきました。
僕自身のこれまでを振り返ると、
新卒時代は「スポーツも仕事も競争だ」と思い、
「とにかく同期に負けないように成果を出す」ことしか考えていませんでした。
だけど、ある時、漫画「バカボンド」を読んで、
「どうやら競争という考えではある時、限界がくるようだ。
人のために生きる、という考え方が大切だ」
と学びました。
そして、そのあとも、
いろいろな経営者や起業家の方から話を聞く機会があったことで、
「ビジネスは競争ではない」という考えが強化されてきました。
結果、僕の頭の中では、
レベルの高い人ほどビジネスは競争じゃないと考える傾向にありそうと考え、
ビジネスは競争 ＜ ビジネスは競争じゃない
という不等式が成り立ったことで、
ビジネスは競争じゃない、と思えるようにならないといけない、
とずっと思ってきました。
だけど、
前回のブログの気づきがあった後に考えた結果、
「どっちでもいい。2つを使い分けよう。」という考えに至りました。
ようは、
ビジネスを前に進めるためには、
・ビジネスを前に進ませるエネルギーを持っていること
・結果を出すための正しいプロセスを踏むこと
の2つの方が大事で、これができていれば、
ビジネスを競争だと考えようが、競争じゃないと考えようが、
どっちでもいい。
僕の場合は
「エネルギーを高める」ためには、
ビジネスを競争だと考えた方が良さそうです。
ストレングスファインダーでも、競争性が強みのトップ5に入っていますし。
ただ、
「正しいプロセスを踏む」ことを考える時には、
競争と考えてしまうと弊害があるかもしれない。
その時は、一旦競争と考えることをやめた上でプロセスを考えればいい。
そんな風に、2つの考えを行き来すればいいんじゃないかという
考えに至りました。
その方が自分らしい。
いろんな本や成功した人の話を聞くと、
「こう考えるべき」という話はたくさん出てきます。
それを読んで、または聞いて、
「自分もこう考えなきゃ」と考えてしまう人って多いかもしれません。
そう考えてしまうと、
こうしなければいけないという、MUSTで生きてしまい、
自分を苦しめてしまう可能性があります。
だけど、前に進むエネルギーを作っていく上では、
自分はこうしたい、というWantで生きることが大切です。
だから、「こう考えなきゃ」という考えなんてない。
お互いの考え方の限界を理解した上で、
必要な場面に応じて、必要な考え方を自分で選択する
そんな風に考えたら気持ちも楽だし、
良い仕事をすることに繋がるんじゃないかと思います。
特に元アスリートで競争が大好きな方で、
「ビジネスは競争ではない」と思ってしまって、うまくいっていない方がいれば、
考え方を柔軟にしてもいいかもしれません。
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