ヒトラー最期の12日間 公開年:2005年7月9日 製作:ドイツ、イタリア、オーストリア 評価:☆☆ 完了日:2016年6月11日 ラベル:歴史
今回はニコニコ生放送にて、字幕版を視聴。
ドイツ総統、アドルフ・ヒトラーが地下壕で過ごした最期の12日間。敗色濃厚な戦況の中で、徐々に正常な判断を失っていくヒトラーの姿を秘書のユンゲの回顧録をもとに描き出す。
物語は、ヒトラー(ブルーノ・ガンツ)が秘書として数人の女性を雇う所から始まる。
1945年4月頃。戦争も佳境に入ってるから、初っぱなから総統はおこだよ!
攻め込まれてばかりで、にっちもさっちも行かなくなってきてる。
賢い側近は総統に撤退と避難をするよう進言するが、全て無視されちまうし。追い詰められて、正常な判断も出来なくなっているのか。
ニコ生だからな、みんなのコメントが詳しすぎ。なんでそんなにドイツのこと知ってるんだ、ってなる。
戦争なので、残虐シーンがこれでもかと出てくる。グロいの好きじゃない人は回避だ。
もう精神論だけで勝てる限界はとっくの昔に越えてるんだよ。いい加減、降伏しちゃおうぜ。
実際にはそんな戦力残ってなんかないのに、新たな作戦を滔々と語っちゃう総統はご乱心ですよ。全てが妄想。
正直、この映画を観てるだけでは、情況がさっぱり掴めない。今、ドイツはどんな情況にあるんだ・・・・?
総統が激おこする度に、みんなのコメントと併せてなんか笑っちゃうんだよな。情況は予断を許さない悲惨なところなのに。
以下、みんなのコメント。
〈くるぞ、くるぞ〉
〈ざわ・・・ざわ・・・〉
〈ぷるんぷるんしてるぞ〉
〈やっべぇ、ぷるんぷるんだ〉
ぷるんぷるんとは、総統が患っていたという病気から。どうやら彼はパーキンソン病だったらしく、手が勝手に震え出すのだ。
自分は知らなかったのだが、この映画はネット上で有名らしい。MAD動画「総統閣下」シリーズとして、映画の一部を切り取って笑いに変えているっぽい。
そのため、本作よりもその動画が有名になっちゃうという逆転現象が起きた。
だから、みんなして「ぷるんぷるん」言ってるのだ。
こんな極限状態にしておきながら総統は妻と共に、とっとと自決しやがるんですよ。まったく。後のことは全部、生き残ってるやつらに丸投げー、なんですよ。まったく。
登場人物の女性が「死は救いだ」と言ってたけど、違うね。死は逃げそのものだよ。
戦争を開始し、降伏は絶対にしないと無益に長引かせた張本人が先に死ぬとはな。犠牲になるのは、いつだって国民なんだ。