$縮まらない『何か』を僕らは知っている
『フランネル』 / 南壽あさ子 (2012)

ヘッドフォンフランネル

1. フランネル
2. 例え話
3. 星のもぐる海

2012/06/06発売


◆[ototoy] 特集:南壽あさ子『フランネル』
情景を描く新しい才能デビュー

 女性アーティストが活況を見せる2012年の音楽シーンにおいて、頭一つ飛び抜けた新しい才能を持ったシンガー・ソング・ライターがデビュー。その名は、南壽(なす)あさ子。風景画家である祖父の苗字を拝借したということからも分かるように、情景が浮かぶ歌詞、そして淡い描写が印象的です。透明感を持った歌声が美しいメロディと共に綴られています。伸びしろに満ちた可能性に溢れた彼女を、OTOTOYで大プッシュいたします!!

$縮まらない『何か』を僕らは知っている

 シンガー・ソング・ライターにしろ、バンドにしろ、アイドルにしろ、なんだか最近は女性の活躍ばかりが目立つな…なんて思う中、またしても期待の女性シンガー・ソング・ライターの登場だ。それがシングル『フランネル』でインディーズ・デビューを果たす、南壽(なす)あさ子である。透明感抜群の歌声と、フォーキーな美しいメロディで綴られる淡い情景描写は、フェイバリットに挙げる荒井由実にも通じるもの。また、作品全体から感じられる「心もとなさ」は、思わず「守ってあげたい」(これは「荒井」じゃなくて「松任谷」ですね)という男心をくすぐられるものでもあるが、その根底には芯の強さがはっきりと感じられるところも実に魅力的だ。今作ではYUKIやいきものがかりなどを手掛ける湯浅篤をプロデューサーに迎え、あくまで弾き語りをベースとしながらも、楽曲のイメージをより広げていることも見逃せない。まさに「原石」と呼ぶのがぴったりの存在だけに、今後彼女の世界にどんな色が加えられていくのか、非常に楽しみだ。 (インタビュー&文:金子厚武)

◆ジャングルライフ:Interview/南壽あさ子
目に見えないものを旋律と言葉を使って形にしていく感覚の表現者

 20歳の頃から作詞/作曲を始め、2010年よりライブ活動を始めた南壽あさ子(なすあさこ)。風景画家である祖父より“南壽”という苗字を受け継いで弾き語る彼女は、自分の中に生まれた目に見えないものを旋律と言葉を使って形にしていく感覚の表現者。プロデューサーに湯浅篤を迎え、クリエイターたちの共鳴を呼んで制作された1stシングル『フランネル』。まるで澄み切った水の中で鳴っているような彼女の歌は、聴く者の中に潜む目に見えないものを呼び起こし、人と人を繋いでいく。

◆ナタリー:透明感あふれるシンガーソングライター南壽あさ子デビュー

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◆ナタリー : [Power Push] 南壽あさ子「フランネル」インタビュー
 6月6日にインディーズよりデビューシングル「フランネル」をリリースしたシンガーソングライター、南壽(なす)あさ子。彼女の歌声は一瞬で引き寄せられるイノセントな雰囲気を放ち、リスナーの心をそっと包み込んでいくコットンのような優しさを持つ。どこか懐かしくファンタジックな作風も、彼女自身を投影したようなみずみずしい魅力をたたえているように思う。

幼少期からピアノを習い始め、将来は歌以外の道は考えもしなかったという彼女。ナタリー初登場の今回は、デビューまでの経緯をひもときながら、今作「フランネル」についてインタビュー。その透明感の奥に、歌に対する強い意志が終始透けて見えた。

取材・文 / 川倉由起子 撮影 / 井出眞




ヘッドフォン回遊魚の原風景


南壽あさ子 オフィシャルホームページ