$縮まらない『何か』を僕らは知っている-無題
無題(2)/downy (2002)

ヘッドフォン黒い雨


朝が来る!

朝が来る!

時間って奴は無意味で

呼吸している錯覚をする


アウトローが居る。

春の日に唯一人です

――月の輪の物憂げ浴びて痩せ細る


皺枯れ声を繰り返す・・・

(雨の原が燃えている

 雨の原が燃えている

 雨の原なら静かだ!

 力無く髪が解けるような静けささ!

 雲間から覗くは若気のいじらしさ

 夏を気嫌うあなたのいじらしさ

 雨の原はあまりに無造作。

 雨の原はあまりに無造作。)


雨だ・・・

時間って奴はやはり無意味だ

嗚々、モノクロが降る



downy~無題(2)|縮まらない『何か』を僕らは知っている