あの子の考えることは変/本谷有希子 講談社(2009)
芥川賞ノミネート!破天荒な面白さ
汚くって可愛い前代未聞の青春エンタ!
“前代未聞のカタルシス。著者初の友情小説” 岸田&鶴屋南北賞受賞の気鋭が拓く小説の新境地。汚い日田とおっぱいだけが取り柄の巡谷、おかしな二人のヘンテコで切ない共同生活。
「……実はずっと巡谷に隠してたことがあるんだ。」「何。」「症候群の、潜在的悪さについての話なんだけど。」「うん。」「あれ、私が引き出されてるのは臭さと手記の書けなさだって言ったよね。」「言ったね。」「本当はもう1個あるんだ。」「……。」「性欲。私の性欲がすごい勢いで強くなってるんだ、ダイオキシンのせいで。」――<本文より>
本谷さんの小説はどれも好きですが、
今のところ代表作はやはり映画化された
これになるのでしょうか?
小説、映画ともに(舞台は観たことありません)
傑作です。
2009年07月29日 「あの子の考えることは変」発売