縮まらない『何か』を僕らは知っている
雨に撃たえば...!disc2/七尾旅人(1999)

ヘッドフォンコーナー

灯りが綺麗だった。 灯りは嫌いだった。
夜景の下ノヒメイノウズ 耐えきれん 目痛え ブレブレ
灯りが綺麗だった。 灯りは嫌いだった。
昨日までは。蘭曜日 の昨日までは...。

(色々で つないだもんでツギハギなんだ。 いいだろ?)

ねえ!来ない? 今すぐ そう。
終電に飛び乗り. 僕のこの基地へ。
テンパってなきゃ 息も. 君は できないから...。
問題だった40の事柄から 
逃げちゃいないけど. 今 ちよっと距離とった。
だから 今のうち.... 僕らだけのパーティをやろうよ!
気だるくて そんで アレなやつを。
灯りが綺麗だった。
灯りが綺麗だったんだ...(こんな日に限ってヨケイなことおぼえるんだ....)

(アドリブが きかないもんで カンペ握って...いいだろう?)

暴こうか?           しやべり好き
(君が〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇んてことは聞かないよ。)
精いっぱいの笑顔が。
精いっぱいの笑顔が.ほら
精いっぱいの笑顔.精いっぱいの笑顔が
   くずれたならば
君をベランダから ひっぺがせないままなら...そう.
“帰る場所を”...。
全ての君のとなりの部屋で パーティをやるんだよ。
パーティ パーティ(プーティ ウィッ?)
色んな音。
知ってた? 振動はいつだって...。


縮まらない『何か』を僕らは知っている-七尾旅人

うたとヒトの未来に挑む、感情的私設HP
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 目に見えるものは意外とこの世に多く存在していて、だからこそ目をつぶりたくなるようなものも多い。でもこの人は、そんなものをこそ凝視してしまっているような気がする。顕微鏡を覗いたときのような興奮と驚きと、なぜか沸き起こる嫌悪感に似たものとを抱えて(だけどやっぱり、かんじんなことは目には見えない)。知ってしまったもの、感じてしまったものは、書かなきゃ、歌わなきゃ、撃たなきゃ、クリアできない。だって、どうでもいいやって思えるのは、一瞬のことだから。そうして彼が「克服したイメェジ」はどんなだったんだろう?歌に撃たえたから、もうなんか大丈夫なのかな。んー、でも大丈夫という言葉はなんて不安・・・・・・! たくさんの音と感情を隠し持ってる奈落のクイズマスター、七尾旅人。そっと抱きしめたくなるような1stアルバム。抱きしめられたいのは私のほうかもしれない、グラグラしてる。 (SNOOZER#014 今村真紀)