入所の際、母に携帯電話を持たせるかどうか決めかねていました。


持たせない方がよいのは分かってるけど、家族や事情を知る親しい人に、寂しさや愚痴を訴えさせてあげたい。

そんな思いがあり、施設責任者に明日相談をしてから最終決定をしよう、と決めました。

その時の私に、渡すの止めろって言いたいです!


母は寝る前に、小さなケースに携帯や細々した大切な物を入れ、ベッド脇に置いておきます。その位置も前日、確認済み。


母はいつも1時頃にトイレに起きるので、11時半くらいに母の部屋へ向かいました。ですが、その日に限ってその時間に母はトイレへ。

母と向かい合ってしまいましたが、私もトイレに来たフリをして母に譲り、戻りました。


母が再び熟睡するまでにどれくらい時間がかかるか分からないのでイライラしながら待ち、1時くらいにそっと襖を開け部屋を訪れました。

誤算は、部屋が真っ暗だったこと。豆球も点けていません。田舎の夜は外も真っ暗。

ケースがあると思われる場所を手で探りましたが触れるのは別の物と埃ばかり。

あきらめて隣の部屋の電気を点け、反対側の襖をそっと開いて侵入。今日に限って、ベッドの反対側にケースがありました。

自分が泥棒になったかのようでした。


こっそり携帯を持って、自室で連絡先の削除。

長年削除などしていないので、登録者は相当数。

全削除して、改めて連絡可の人の分を打ち込めばよかったのですが、最近妙に勘の鋭い母がふいに起きて携帯が無いことに気づくのでは、と思うと

おちおちしていられません。

母が頼りにしているので電話攻撃しそうな人、母の電話を迷惑がりそうな人を削除。

残りの、母の口から名前が出ることもない大昔の友人、知人、店等は残したまま慌てて元の場所に戻しました。


実際には残した中の二人と、削除はしたけど家電を覚えいた人にしつこく迎えに来いコール。

そして番号案内とタクシー会社への電話でした。