暖かくなり、園芸を始めるのにちょうど良い季節となりました。
今回のコラムは園芸用土のおはなしです。お庭やベランダを
きれいな草花で飾って心地よい空間を演出したり、家庭菜園を
つくって野菜や果物の栽培を楽しんでみてはいかがですか?
園芸をする上で重要な「用土」ですが、いったいどんなことに
注意して用意すればよいのでしょう。
●良い用土の条件とは ----------------------------------
①3相のバランスがよいこと
用土は。固相(土や砂の粒の部分)、液相(水の部分)、気相(空気の部分)
の3つの相からできています。
植物によい3相のバランスは、固相4:液相3:気相3 です。
用土に程よいすき間がないと、植物は十分に根を張ることができません。
②通気性がよいこと
根は酸素を吸って二酸化炭素を出します。用土の中に十分な空気(酸素)が
ないと、根が窒息し、肥料分の吸収も悪くなります。また、用土にすき間が
ないと新しい空気が入らず、二酸化炭素が残って根腐れを起こします。
③水はけがよいこと
新しい水には酸素の多い空気が含まれいます。たっぷり水を与えるのは、
空気の入れ替えが大きな目的です。水はけが悪い土では新しい空気が根
に届かず、生育が悪くなり、根腐れの原因となります。
④保水性がよいこと
水はけがよいといっても、与えた水を吸収せずにすぐ乾いてしまう用土では、
根先が乾燥して植物が痛みやすくなってしまいます。
⑤保肥性がよいこと
与えた肥料が水で流れ出てしまったのでは意味がありません。肥料分を用土
の中に保持しておく必要があります。
⑥程よい重さであること
用土によってそれぞれ比重は異なりますが、軽すぎる用土では株がぐら
ついてしまい、重い用土では通気性が悪く、どちらも生育によくありません。
一般的には、用土1リットル当たり400~600gが程よい重さです。
⑦弱酸性であること
植物によって異なりますが、一般的に用土はph5.5~6.5の弱酸性が適して
います。酸性・アルカリ性に偏ると、養分の吸収に影響があります。
プランターや鉢で使い続けた土は酸化が進むことがあるのでご注意を。
●ゼオライトを使った用土づくりのススメ------------------------------ ですが、栄養分が抜けて固くなり、やせてしまった土でも、 用土の10~20%のゼオライトと、適量の腐葉土を混ぜるだけで、 ふかふかとやわらかい、種まきや移植にぴったりの優れた用土へ 改良することができます。 (ゼオライトは、農林水産省で認められている土壌改良材です。)
多孔質鉱物のゼオライトには、
・・・などの効果があります。 PHは5.6の弱酸性ですので、安心してお使いいただけます。 |