●訃報・梅津栄さん | 山田誠二の仕事場

山田誠二の仕事場

ブログの説明を入力します。

梅津さんがお亡くなりになられてしばらくが過ぎた。梅津さんとは、必殺の撮影現場でよくお話をお聞かせいただいた。
仕事人での梅津さんの役は、美少年のひかる一平を追い掛け回す、オカマの中年男・玉助で、毎回出番は1シーン程度なので、撮影はすぐに終わってしまう。
「東京から新幹線で二時間かけて京都に来て、もう終わりだよ」
撮影が終わるとカメラの前から私の方に来て、いつもそう仰って笑っておられたが、梅津さんは実に演技の虫で、短い出番で如何に芝居を盛り込もうかと考え、毎回色々提案をされておられた。
私にも、次のシリーズにレギュラーで出演出来るのであれば、こういう設定の、こういう役で出たいという構想を、繰り返し語っていただいた。
それは個人的には面白い設定で、これまでの必殺にはないキャラクターだったが、残念ながら実現することはなかった。
ドラマ・映画好きの私にしては、梅津さんご本人からお聞きする、過去の出演作の思い出話がとにかく面白く、中でも恐怖劇場アンバランスの「サラリーマンの勲章」につては、梅津さんの思い入れが伝わる、印象深いお話をお聞き出来た。
写真は、梅津さんの出番が終わった後、私が撮影させていただいたもの。