夫がよく聴いているポッドキャスト
「大竹まことゴールデンラジオ」。
安冨歩さんゲスト回が面白かったよ!
と教えられて、聴いてみた。
安冨先生は京大出身の東大教授。
エリート オブ エリート。
さぞかし順風満帆な人生なのだろうと
思うじゃないですか。
ところがどっこい。
子供の頃から生きづらさ、息苦しさを感じていたんだそうです。
両親共に小学校の教師。
学校と家の文化が一緒で、学校から帰ってもまた学校、という雰囲気。
その環境の中で、「いい子でいなければ生きていても価値がない」という思い込みを持つ。
中高生の頃は、自殺願望があったり
無差別殺人衝動が起きたり。
マシンガンがないからやらずに済んだ。
多くの子どもたちがこの衝動を持っているんじゃないか。閾値を超えていないだけではないかと仰っていた。
四十代から「自分の外ではなく、自分の中を研究しないと自分がおかしい状態で世界を見ている限り、世界の像が歪んでしまう」と感じた安冨さんは、自分がどうおかしいのか研究しよう、と自分の中にある問題を明らかにするために様々なことに取り組む。(離婚とか)
それでも残っている「何か」があり、それがどうしても分からなかった。
四十代まで髭をたくわえた紳士だった安冨さんが女性装をするようになったのは、50歳の時。
ダイエットに成功して10キロ痩せて、服を買い直さねばならなかった時、ウエストが細く腰や太腿が太い体型のため男性用のズボンが合わず、試しに女性もののズボンを穿いてみたことがきっかけ。
体型にぴったりだっただけでなく、自分の中に女性の服を着ていた方が、女性として扱われることの方が心が安定すると気付いた。
それに気付いてしまった時、もう男性用の服を着られなくなってしまった。
自分のことはある程度分かっているつもりだったが、そんな大問題が隠れていたことに衝撃を受けた。
女性装をする前に、音楽や絵画を始めた。
中学時代、ゴッホ展を見て「絵を描きたい!」と思ったが、親に否定されると思って言い出せず、そのまま忘れてしまっていた。
数年前、ふと思い出して描くようになったら、何百点も描いてしまった。
本当の望みは、社会的成功をすればするほど気付けない。
もし女性装や絵画を子どものころからやっていたら、東大の教授にはなれなかった。
抑え込むエネルギーを使って研究して人を蹴落として高い地位に就く。
その高い地位を守るためにまたエネルギーを暗いところから持ってこないといけない。
右肩上がりの人生を続けるために。
うまく行ってる時でも、嬉しい楽しい気持ちにはならない。
京大に合格した時、著書で賞をもらった時、東大の教授になった時、喜びよりも「ホッとした」。
死なずに済んだ。まだ生きられる。
賞を取れなかったら、死ぬんじゃないかと思っていた。
そしてホッとしても、それは5分で忘れてしまう。
次に何をすればいいんだろう、と思ってしまう。
名前を「あゆむ」から「あゆみ」に変えてから、急に楽になった。
「あゆむ」と呼ばれると、ドキッとする。
「あゆむ」はお母さんに怒られる時の名前だから。
まぁーとにかく面白いので、できれば聞いてもらいたい!
この続きの、安冨さんのエリート論も面白いのだけど。
安冨さんは幼い頃、どこかで
生きているだけでは価値がない
存在するだけでは許されない
そんな思い込みを持って育って、苦しんだ。
安冨さんのようなエリートでなくても
存在するだけでは愛されない
いい子じゃないと愛されない
と思い込んでしまう人は多い。
私もその一人だったのだけど
最近、少し
「存在するだけでいい」
ってことが、わかってきた気がする。
というわけで、つづく!