栃木県北サイクルモニターツアー ③ | ごーいんぐまいうぇい!

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ふらりふらりと気の向くままに。日々迷走。ときどき暴走。とある自転車乗りのひとりごと。

栃木県北ツアー二日目。

 

朝食はホテルで済ませ、まずは昨日のゴール地点であり、今日の出発地点となる58ロハスクラブへバスで移動する。

昨日はBBQを楽しむだけだったが、ロハスクラブ自体は普段はオーガニック野菜の生産から加工、販売まで行う農業の6次産業化に取り組み、また地元生産者を集めたマルシェを開催するなど地産地消をベースにした地域活性化を目指して活動している。(HPより抜粋

ただ、この活動も東日本大震災以降のものであり、もともとはカントリークラブだった場所だ。

被災とその後の風評被害によりカントリークラブを閉業し、新たに土地を有効利用した活動を始めることになったという経緯があるらしい。

 

ともあれ、バスから自転車を下ろして組み立てる。

 

この日のライドは、クラブ内の散策から始まる。

クラブのオーナーが運転するカートに続き、のどかな風景の中をのんびりと走る。

と、言うものの、元カントリークラブ。なかなかに起伏が多い。

実は走り始める前に「ゆっくり走るのでスニーカーでも大丈夫ですよ。」などと言われていたのを真に受け、SPDシューズではなく散策用の靴に履き替えていたのだが、明らかにスニーカーでは厳しい。

 

これだから自転車乗りの言うことは信じられないのだ…

 

さて、このロハスクラブ、先に地産地消を目指した活動をしていると書いたが、その活動の枠は電力にまで至る。

広大な土地に建設されたソーラーパネル。

なんとここの発電量のみで、矢板市内1万世帯の電力を賄えるという。

 

また、電力のほかにも菜園もあり、昨晩のBBQに並んだ野菜の一部もここで採れたものだそうだ。

ここではちょうど収穫時期のさつまいも掘りを体験させてもらった。

 

そんなこんなでクラブ内散策を楽しんでいたのだが、ここでりょうさんのバイクにトラブルが。

ディレイラーハンガーが折れたようだ。

予備のハンガーなど持っているわけもなくここから先はバスでついてくることになるのかと思いきや、ブラーゼン準備のスペアバイクで再登場。

メカニック帯同なのでシングル化して復帰はあるかもしれないとは思っていたが、まさかスペアバイクが出てくるとは思わなかった。

改めて、盤石なツアー態勢にビビる。

 

ロハスクラブ内の散策を終え、昨日同様にチームに分かれて本格的に走り始める。

まず目指すのは、昨晩のBBQでお酒の試飲をさせてもらった天鷹酒造さんだ。

 

蔵の見学をさせてもらい、土産用のお酒を物色する。

本音を言えば試飲しながら選びたいところだが、残念ながら今回はこの先もまだ自転車に乗るので飲酒はNG。

 

天鷹酒造見学の次は、昼食を予定している湯津上村民食堂へと向かう。

1日目よりも若干起伏が多めのコースで、フォトアタックが捗る。

 

湯津上村民食堂で準備されていたのは、ローストビーフ丼とサラダビュッフェ。

 

なお、ここで使用されている食材もすべて地産のものだそうだ。

 

昼食を楽しんだ後は、芭蕉の館へ。

湯津上食堂からさほど離れていないこともあり、チームから少し離れて他チームの撮影に回る。

昨日に続き、車通りが少なく走りやすいうえにフォトスポットも多く、ひとりではしゃいでいた。

 

芭蕉の館では、施設を見学しながら一句詠むという予定だったが、時間が若干押していたためサクッと詠んで次へ。

とはいえ、俳句がパッと思い浮かぶような文化的な頭ではない私はネタに振ったものを捻り出すのが精一杯だった。

 

「天高く 腹肥ゆる秋 また痩せぬ」

 

文化的センスが…欲しい......

 

紅葉にはまだ早かったが、それでも秋の気配があってここもゆっくりと写真を撮って回りたい場所だった。

 

さて、この先はゴール地点の那須ハートランドへ向かうのみ。

のどかな景色に、何度も足を止めてシャッター切る。

 

このあたりから、チームの前後をコントロールする椎貝選手と永吉選手がちょくちょくなんちゃってアタックをかけてくるようになっていた。

チームメンバーの実力も何となくわかってきて、ゆっくり走るのにも飽きてきた頃合い。

ある種、必然と言えるアタック合戦が幾度か繰り広げられた。

 

もちろん全力ではないとはいえ、プロ選手のアタックに反応し、時折カウンターアタックを返しながら走るというのも普段ではまずない経験なので楽しかった。

 

そして、今回のツアーのゴール、お菓子の城 那須ハートランドへ到着。

自転車をバスに積み込み、施設内の日帰り温泉施設 源泉 那須山で汗を流す。

ゴール直前で雨に降られたこともあり、若干冷えた体に熱めのお湯がとても心地よかった。

 

湯上りにコーヒー牛乳を飲み、湯冷めする間にバスに乗り込んで寝ている間に東京へ。

最初から最後まで、至れり尽くせりの栃木県北ツアーが終わった。

 

 

 

さて、そんなわけで思っていたよりはるかに気合いの入ったツアーだったというのは伝わったでしょうか。

サイクルバスの便利さ、那須ブラーゼンのサポート、矢板市長の登場などいい意味での予想外がいろいろあった今回のツアー。

もちろん走行ルートも地元チームが関わっているということもあり、道中で後続車に抜かれることすらほぼないという快適さでした。

今回のモニターツアーを皮切りに、定期的にツアーを開催するようなのでぜひ今後の展開に期待したいところ。

 

 

栃木県北、思ってたよりもかなりいいぞ。