何にも変えられないくらい好きだった。
君がそらを飛べるといえば、
鳥にだってなれると思っていたんだ。
誰かに呼ばれて、私は振り返った。
そこに居たのは、千佳だった。
秋の紅葉の季節。
君の隣に居た、あの時の青葉は、もう枯葉となった。
一つ一つがサイクルでしかない。
べつに、どうでもいいけど。
「よく、ここにこれたね?」
私は千佳に言った。
千佳は目を伏せたまま、何も言わず黙り込んだ。
今日は、私の誕生日。
彼女は、プレゼントを持ってきたのかもしれない。
「神崎君のことは悪いと思ってる」
千佳がようやく口を開いた。
悪いと思ってる?
そんなの当たり前じゃないか。
私は、そんなことを聞きたかったんじゃない。
壊れたものを、戻したかったんじゃない。
「だから何?死んでお詫びでもしてくれるわけ?あいつが戻ってくるわけじゃないのに?」
こんなことを言いたいわけじゃない。でも、仲直りしたいわけでもない。
Aじゃないということが、必ずしもBっていうわけじゃないって、昔の私は理解できなかった。
今ならよく分かる。AでもBでもCでもない。言葉にできないものもあるんだ。
「…ごめん」
千佳があやまった。
やめてよ、もう十分。
私がどこまでも沈んでく。
泣きじゃくった子供みたいに、とまることを知らない。
もういい、もういやだ。
誰も救ってなんかくれないんだ。
「私が言いたかったのは」
千佳が言った。
「お詫びじゃない」
もう好きじゃないから。その言葉を言われたとき、私は頭が真っ白になった気がした。
白というよりは黒かも知れない。それは深い穴をのぞくような出来事。
あれは、謝ってなんか居なかった。
君はすまなそうに、頭を下げた。
ごめん、ずっといっしょにいるっていったのに。
君の言葉を、はじめて疑った。
嘘つき。
私は確かそう言ったんだ。
あんたなんか、信じなければよかった。
君は傷ついた顔なんて、しなかった。ただ、呆然とした顔で、私を見た。
そこには、悲しみも、怒りも、なにもなかった。
私は気づいた。
君は、心を奮い立たせていた。
大海へと旅立つ、船乗りのように。
じゃあ、私は何だったのだろう?
いったい何を、君とつくりあげてきたのだろうか?
君を疑うということは、自分の存在理由にさえも疑問をもたらした。
隣の席の、君。
君はいつも、ノートに落書きをしていた。
面白い絵を書いて、前の男子にみせていたりとかしてた。
よく私も、得意げな顔で見せてもらった。
君の笑顔、君の声、君の姿。
「奏って、神崎のことが好きなの?」
千佳にそういわれて、思わず咳き込んだ。
好き?
体中にしみこむような、そんな気持ち。
好きだ。
そう、すぐに実感した。
君の隣に居るだけで、世界が笑っているような気持ちになれた。
全部正解。あのころの私に不正解なんてなかった。
「うん、多分」
そういうと千佳は驚いた顔をした。
「まじ!?超軽い気持ちで言ったんだけどー!」
そして、あはは、っと笑った。
「協力するよー!」
好きだと、私は言った。
「ありがと。千佳」
「ねぇ、奏?告白しないの?」
「え?」
思わず顔が暑くなった。
告白?
「分かんない……」
言わなきゃ気持ちは伝わらない。
そんなことは、当たり前だった。
「しなよー。絶対いけるって」
千佳はそういった。
「あのさー、ぶっちゃけ奏ぐらいだよー?神崎君と話してるのって。いーねー?隣の席はー!」
ふざけた調子で言う千佳に、私は思わず赤面した。
「がんばって…みようかな…」
そういう私に千佳は、いけるって、と笑顔で言う。
委員会のことで残らなければなかった私は、あの日、教室に鞄をとりに行った。
もう誰も残っていないだろう、そう思っていた私はまだ残っていた君に驚いた。
「あ、れ…?まだのこってたんだ」
「あれ、桜井?」
君にそういわれて、私は笑った。
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昼休み。
この学校には、食堂がある。
朝忙しくて(おきるのが遅いからなのだが)、お弁当を作る暇がない私は、もっぱらB定食だ。
B定食は、肉がほとんど入っていない、なんとなく切ないメニューだ。
だからこそ、安いのかもしれないけれど。
「あれ、花音。今日お弁当じゃん」
あぁこれ?、花音は言った。
「うち、ばばあがいんじゃん?ばばあが、今日老人会の遠足なんだよね。ついでにって」
へぇ……。
ばばあくせー。とか何とか言っていた花音は、ふと何かを思いついたように、にやりと笑った。
「あ、いたいた~。純ー?こっちにいたよぉー」
夏芽の声がして、私は振り返る。
人ごみの中に、こちらに向かってくる、夏芽と純が見えた。
「もぅ、うちさがしたんだよ~?いつものとこに、いないんだもん」
夏芽が、かわいらしい声で言った。
「ごめんごめん、混んでたからさ」
私は、前に花音が夏芽のことを、ぶりっ子といっていたのを思い出す。
あ、でも夏芽は夏芽で、花音がリーダーぶっててウザいとか言ってたっけ。純と。
「花音お弁当なんだ?あたしもなんだ。最悪ー弁当とか」
純が言った。純もいつもは、B定食だったと思う。
運が悪いなーとか純が言っていると、花音が言った。
「誰かさんに食べさせれば?」
そういうとみんなが笑った。私も笑う。
私は言った。
「ねぇ、梓は?」
「あ、あずさねぇ。えっとぉ…確かお弁当がないとかで、教室探し回ってたよ~」
夏芽はそれから、満面の笑みで言った。
私、隠しちゃった。
それからすぐに、梓がやってきた。
「ごめん、遅れた」
べつにいーよー、とか。まってたよー、とか。
「梓、おべんとう見つかった?」
夏芽が心配そうにいった。
梓はうつむいて首を振った。
「じゃあさー。うちのあげるよー」
花音が言った。
「え、いいよ……」
梓の言葉を聞かなかったみたいに、花音はそのままお弁当を差し出した。
「あ、うちのもあげるよ」
夏芽が自分のお弁当のふたを開けて、花音のお弁当の上に中身を空けた。
中身が混ざり合って、こぼれそうなぐらいの量。
「梓、食いしん坊じゃん」
私がそういうと、みんな笑った。
梓も、みんなと一緒に笑ってた。
あんた笑うなよ。あんたが笑うから、みんなとまんないんだよ。
終わらせたりとか、できないんだよ。
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私の名前は神崎茜。中学二年生。
成績は、上の下ぐらい。運動神経は並。
自分で言うのもなんだけど、顔はけっこういいセンいってるとおもう。
兄弟は弟が一人。
友達も多いし、特に学校生活に支障はない。
「あ、茜。おっはよー!」
ちょうど坂道に差し掛かったところで、花音にあった。
「おはよ、花音」
「どうしたの?元気ないね~?」
なんかよくわかんないけどムシャクシャした。
「いじめがあるか」って聞かれたことに、あんなに動揺するなんて。
でも、そんなこといわない。花音には。
「弟が、マジうざかったんだよね。あ~あ、殴りたい」
私がそういうと、花音はニヤリと笑った。
「ストレス発散、する?」
私は曖昧に笑った。
「いいよぉ~……」
花音と歩いていくと、途中で純と夏芽、それから梓にあった。
挨拶を交わす。何気ない会話をしながら、私たちは歩いていった。
私たちのグループは五人だった。
五人。五人っていえるのかどうかわかんないけど、五人。
花音と私、純、夏芽。
っていっても、「花音と私」「純と夏芽」で分かれることが多い。
二人一組って多いから、梓はいつも余り者だった。
だから、少しだけ仲間はずれ。
ちょっとだけ、無視したりとか。ちょっとだけ、パシったりとか。
あんなのただの、悪ふざけ。
少しだけの、ストレス発散。
いじめなんかじゃない。って思ってる。
たとえそうだったとしても、とめるわけには行かないんだ。
それが友達だから。
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ちょっと小説を書いてみますw
あんまり面白くないけど(おい
呼んでもらえるとうれしいですww
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私の学校は、丘の上にある。
「おはよー」
二階にある自分の部屋から、出るとすぐ階段。
んでもって、階段を下りるとすぐリビング。
リビングに入ると、すぐに弟の章が座っている。
「おはよう、お姉ちゃん」
章は、相変わらず制服を着ていなかった。
「お母さんは?」
「まだ寝てる」
「あ、そう」
いつもどおりの会話を繰り返す。
何の意味もない、こんな会話が始まったのは、一ヶ月ぐらい前のことだった。
ま、そんなこと思い出しても仕方がないんだけど。
「ねぇ、おねぇちゃん」
章が言った。
「何?」
章は何も言わずに、うつむきながら足をブラブラとゆらした。
章はとても小柄だ。小学校一年からずっと、運動会の時には一番前で手を腰に当ててた。
そんなんだからイジメられんだよ。っておもう。
口には出さないけど。
「なんなわけ?さっさといいなよ」
強く言うと、章はさっきより、もっと小さく縮こまった。
「お姉ちゃん……」
章が口を開いた。
私はにらみつける。章は、うつむいたまま続けた。
「お姉ちゃんの学校って、イジメってある?」
ドキッとした。
頭から、さらさらと血が流れてくような感覚。
「しらない」
私は言った。
「しらないって…「知らないんだから仕方ないでしょ!」
私は怒鳴った。
章はまだ、俯いてる。
「あたし、もう行くから」
章は小さな声で言った。
「……いってらっしゃい」
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ごめんなさい;;
長い、読みにくい、面白くなくて…(-。-;)
続きも読んでくれるとうれしいです!!!!すごくww

