自己紹介:服の経歴 1( ファッションに目覚めた中学・高校時代) | 伝統技術を現代のライフスタイルに合わせて発信するプロジェクト  ”ARLNATA” アルルナータ ディレクターの独り言

伝統技術を現代のライフスタイルに合わせて発信するプロジェクト  ”ARLNATA” アルルナータ ディレクターの独り言

約11年に渡るヨーロッパの様々なステージのラグジュアリーブランドを経て日本に帰国し、衰退産業とも言われている日本の伝統技術を今の形で発信するためのプロジェクト”ARLNATA”アルルナータを主催しているディレクターの独り言です。
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 そもそも洋服に興味を持ち始めたのは、おそらく15歳くらいだったと思います。中学校が私服だった事もあり、それまでは親が用意したものを着ていましたが、やっぱり自分の着たい物を着たいと思うようになり、年齢のせいもありますが、その頃にはなかなか縁がなくて着る事の無かったスーツ、つまりなんとなくウールでできた襟(ラペル)の付いたジャケットに同じ生地のパンツ、これにあこがれがありましたね。その当時FINE BOYSという雑誌だったと思いますが、買ってみると、当然の事ながらスーツなんかは色々載っている訳で、徐々に興味を持ち始めたわけです。そしてある日のこと、大阪は阿倍野近鉄百貨店にて、雑誌で見て好きになったスタイルのINED HOMMEというブランドでいわゆるキレイ目の服を買ってもらいました。詳細ははっきりとは覚えてないのですが、黒に白のストライプのウールのパンツとシャツだったかブルゾンだったか、、、。それが自分の意志で服を選んだ初めての体験だと覚えています。その後は百貨店に入っている他の店に行ったり、男子校で私服だったこともあってちょっとマセた友達と情報交換したりして、とにかくキレイ目の服を探してよく歩き回っていました。そうやってちょっと服を見るのにも慣れて来た頃、その近鉄阿倍野百貨店のメンズフロアの奥にひと際目立った異世界を築いていたブランドにすごく興味が出て来たのです。暗—くて尖っていて、しかも奇抜な生地を使っていて色使いも明らかに尋常じゃない、間違いなく紳士淑女の集まるべき阿倍野近鉄百貨店の中で浮いていましたが、それでも僕の心を引きつけるブランドでした。始めは遠目で見るだけで中に入る事も出来なかったブランドですが、今思えばこのブランドが僕のファッション人生の中で一番始めに贔屓(ひいき)にしたものになるのでしょうね。それは当時デザイナーだった丸屋秀之さんがデザイナーだった頃の5351 POUR LES HOMMES です。あの頃はちょうど日本のデザイナーズブランド全盛期で、その他にもMASAKI MATSUSHIMAYOHICHI NAGASAWA, YUJI YAMADA, RAD MUSICIAN, BEAUTY BEAST, 20471120,,,など挙げればきりがありませんが、それはそれはデザインものが良く売れた時期だったと思います。大阪の話ですが町中にも奇抜なファッションで身を固めた若者が多くいましたし、我こそが一番お洒落(目立っているぞ)と競い合っていたそんな時代でした。


 そんな中、自分は高校生で私服で登校できたこともあり、同級生らと色々服の話で盛り上がっていました。その当時はインターネットもそんなに発達していませんでしたから、自分たちで直接足を運んで情報を仕入れたりしながら、色々なブランドの情報を仕入れていました。自分の学校が男子校だったということもあって、女子学生の視線を気にしてという事もあったでしょうが、校内の中でもやっぱりお洒落なヤツはイケてるってことで、一目を置かれる存在でしたし、やはり一目置かれたいという気持ちがあったのでしょうね、簡単に言えば目立ちたかった(?)ってことなんでしょうか。自分をそんなに目立ちたがりやだとは思いませんが、 みんなと同じことをしたくないという気持ちは今でも強いと思いますし、その時から服装も自分が好きな物=自分っぽいモノが着たいと思っていました。そんな中特にスーツ、ジャケットが好きだった自分にとって、5351POUR LES HOMMESほど個性のある肩(コンケーブドショルダーと言って弓なりに沿り上がった肩のライン)と細身のシルエットは他にはありません(知りません)でした、ファッションショーも毎回独自性のある化学素材特有の色、手触り、加工などを駆使して本当に眼に映えていたし、着る機会ががなくても所有していたい!と思わせるくらい好きでしたね。そのファッションショーが楽しみだったし、着るか着れないかということよりも、あの雰囲気が純粋に好きだったし、そんな存在のブランドの服が着たい!それだけだったと思います。

(5351の服、ネットで何かあるかなと探しましたが、丸屋さんの時代の写真は見つかりませんでした、今はだいぶ雰囲気が違いますのでね、、残念です。。。)

記事は続きます。



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