自分というブランド (前編:自分の能力を知る) | 伝統技術を現代のライフスタイルに合わせて発信するプロジェクト  ”ARLNATA” アルルナータ ディレクターの独り言

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約11年に渡るヨーロッパの様々なステージのラグジュアリーブランドを経て日本に帰国し、衰退産業とも言われている日本の伝統技術を今の形で発信するためのプロジェクト”ARLNATA”アルルナータを主催しているディレクターの独り言です。
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 どれだけ頑張っていても周りから認められないというつらい経験はたいていの人はもっているのではないでしょうか。そもそも、仕事というのは結局の所、結果のみを求められる訳で、そこにたどり着く過程は会社にとってはさほど重要ではありません。どれだけ頑張って残業して徹夜して時間をかけても、結果が成ってなければ、その努力も報われません。そのうえ会社の中では”数字”という非情な存在が容赦なくあなたの評価を下しますし、数字によってのみ優劣を分けられたりします。数字の取れない人はダメな人間、取れる人は出来る人間という様に。出来る側の時は誇らしいでしょうが、そうでない時ほど辛い事は無いでしょう。


 ただし、数字にこだわりすぎるあまりに、忘れがちになる事があります。それは“自分というブランド”の価値です。そもそも人の能力には個人差があります。これは裏を返せば、自分にしか無い、 優れている能力が間違いなく何かあるはずということです。さらに言うと、自分の優れている能力が何か知っているかどうか、ということが重要になってきます。自分の優れた能力が非常に分かりやすく、皆が口を揃えて褒めてくれる場合、何も苦労はいりませんね。ただし、僕の大学時代に学習塾で講師をしていた経験からも、世の中でくすぶっている人の多くは自分の能力に明確に気づかないまま人生の目標(近い未来、遠い未来の目標)が設定できず時間に流されているという人が多いようです。


 ではどういった能力があるのか探って行きましょう。能力の中で一番分かりやすいのが、“好き”という気持ちです。好きこそものの上手なれとは良く言ったもので、好きであるという事は自分が努力をする際に大きな力になります。失敗が続いた時、どうしていいか分からない時、好きでない事はすぐに諦めてしまいがちです。だから、自分は何が好きなのかを自分という存在を外から見つめて考えてみる。ただの“好き”じゃダメです、誰にも絶対負けない、今は負けるかもしれないけど、絶対に勝てるように努力してやる! それくらい熱意を燃やせられるものでなければいけません。


 他にどのような能力があるか。ここでさらに話を前に進めるに先立って、重要な前提があります。それは物事には二つ以上の側面が必ずある、ということです。一般的にダメと思われている事でも、見る視点、見る立場、見る環境が変わると、いいことだったりします。一つ例を挙げると、“物を盗むという行為”は一般的に良くない行為ですが、“物を盗むという行為”が存在するために、人々の防犯意識が高まったり、それを予防または対処するための防犯グッズが売れ、防犯の知識の蓄積にもつながります(盗む行為を肯定している訳ではありませんので念のため!)、といった具合です。何を言いたいかと言うと、自分が今までダメだと思っていた性格、欠点だと思っていたこと、そう言ったものが、角度を変えれば打って変わって大変ポジティブな能力にもなり得るのだということです。これは、自分の隠された能力を探し当てるのに有効な手段だと思います。また友人との会話の中などで、相手から自分のことを分析されることってありますよね。そういった会話にもヒントは隠されています。自分の事はわかったつもりで、案外分かっていないってヤツです。このようにして、なんとか自分の能力を見つけましょう。ただし、 自分の思い込みであってはいけません。冷静に、他人の目線になって客観的に自分を判断しなければ、ただの勘違いで終わってしまいます。


 こうやってなんとか自分の能力が見つかったらどうすればいいか。まだやりたい事(仕事)が見つかっていない人ならば、この能力が活かせる仕事を探せばいいですし、もう見つかっているのであれば、その能力をやりたいこと(仕事)の中でどうやって有効利用すればいいか、どのような自分にしか出来ないアプローチがあるかを考えます。それさえ決まれば、目標というものは自ずと出来上がっているでしょう。後はただひたすらにそれを実行し、それと同時に自分の能力をさらに誰にも真似できない、自分が一番だと自他ともに認める程の高みにまで育てていくことも忘れてはいけません。なぜならこれは自分の目標を達成する事と表裏一体の行動、つまり他人との差別化“自分のブランディング”であるからです。


明日の後半に続きます。



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