彼らは強く
 
でも儚く
 
まっすぐに生きている。
 
 
それは決して文字通りの
意味合いではなく
 
 
同じ地上に生きる
「生命」として。
 
 
 
彼らは己が咲き誇る為に
成すべき事を知っている。
 
 
そしてそれだけに
真摯に向き合っている。
 
 
その力強さは
どこから来てるんだろう?
 
 
 
きっと彼らには
「迷い」がないから。
 
 
それだけを
見据えられるんだろう。
 
 
天を仰ぎ
まっすぐに、まっすぐと
 
 
 


 
 
 
彼の花の様に、
 
 
 
 
僕らは生きてはいけない。
 
 
僕らは「迷う」資質を
持っているから。
 
 
彼らにはない物を
僕らが持っている以上、
僕らは彼らの様には
成り得ない。
 
 
でも、
その真摯な姿、意思は
僕らにだって
真似る事ができる。
 
 
だって僕らも
「生命」という根本は
同じだから。
 
 
 
 
彼の花の様に、
 
 
 
 
成る事はできずとも
 
 
在る事、
目指す事はできるはずだ。
 
 
彼らだって
真っ直ぐには育たない。
 
 
でもまっすぐに生きてる。
 
 
僕らも
彼らと同じ様に
 
 
見ている先が一緒ならば、
 
 
ただひとつを見据えれば、
 
 
きっと彼らの様に
在れるだろう。
 
 
 
 
彼の花の様に、
 
 
 
 
たとえ今は
小さな蕾であったとしても
まっすぐ在る事に
「迷い」はなくなるだろう?