シビック東日本シリーズ 開幕戦レースリポート(暫定) | Takamori博士の『レース研究室』

シビック東日本シリーズ 開幕戦レースリポート(暫定)

【Takamori.com】
Honda Exiciting Cup One Make Race 2010 ~CIVIC Series~
シビック東日本シリーズ レースレポート

大会名:2010 年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第2 戦 ツインリンクもてぎ
距離:4.802379km×14周
予選:5 月22 日(土)晴れ ・観衆5,000 人(主催者発表)
決勝:5 月23 日(日)曇りのち雨・観衆:10,000 人(主催者発表)

東日本シリーズ24号車
NUTECエンドレスCIVIC

予選1位
決勝1位

ドライバー  http://www.takamori.com/
シビックワンメイクレース http://www.hoa.jp/



■金曜日「占有走行」
事前練習をおこなった木曜日のツインリンクもてぎの路面は終日ウェットだったが、金曜日には、天候が一転し、今年始まって以来の夏らしい夏。路面温度は50℃を超え、ドライ路面で明日からの予選・決勝を見据えたマシンのセットアップを行った。


どっとこむの『やっぱ、レースって楽しいね!』

30分×2枠の走行があったので、最初の1枠は、予選用のタイヤ作り+マシンのセットアップ作業にあてた。最後の1枠は、決勝レース14LAPを見据えて、30分をフルに使ってのロングランテストを慣行した。


1日を総合的に判断すると、事前のレースで搭乗したスーパーGTマシンの感覚がドライバーに染み付いており、FFの特性を活かしたスムーズな走りができず、平凡なタイムしか記録することができなかった。明日の予選では、少なくとも今日のタイムから3秒縮めないといけなく、インターどころか、東日本のライバル達にも大きな遅れを取っている事を実感した。




■土曜日「公式予選」
朝の9:00から予選が開始される。予選の計測時間は25分間だが、シビックワンメイクレースはオレンジオイルを用いたスリックタイヤ+FF駆動方式のため、前後タイヤのグリップレベルの美味しい所を使って、一発でタイムを出さないと、予選上位の進出は難しい。


ツインリンクもてぎは、コースのレイアウト上、スリップストリームが有効に使えるため、予選走行時のポジション取りが大事になる。今回は、インターシリーズと東日本シリーズの混走のため、走行台数が25台と通常より多く、効率よくスリップを使いながら、クリアラップを取る必要がある。


Takamori.com選手の狙いは、木・金曜日の練習走行の走りを分析した結果、インターシリーズにエントリーしている#58小林選手の後を走行して、2分11秒台を記録すること。マシンを早めにコースインゲートに並べ、コース上で間隔調整行い、狙いのインター#58の背後を伺う。しかし、インター#58の背後を狙う他車とのポジション争いが白熱し、時間的・展開的にインター#86の背後でのアタックを決断する。


どっとこむの『やっぱ、レースって楽しいね!』

マシンのポジション取りとタイヤの熱入れに2周を消費し、3周目に前車との車両間隔を調整して、スリップストリームが有効に使える位置からアタック開始。既にフロントタイヤのグリップがリアに比べて垂れてきているが、気にせず、1周を無難にまとめる。


しかし、3台前の車が思ったようにタイムが伸びず、後続はタイムロス、Takamori.com選手も引っかかり、アクセルを戻しての走行。タイムは2分12秒台。タイムボードで順位を確認すると、この時点では、総合6位のポジション、1周してピットに戻り順位確認すると、総合9番手。東日本シリーズでは、後続に1秒差をつけてのポールポジションとのこと。


タイヤを温存し、1周のアタックで予選を切り上げ、予選終了までの時間をピットロードで過ごした。最終的に順位変動はなく、25分間の予選を終了した。




■日曜日「決勝:14Lap」
シビックレースの前に行われたF3レースは、完全にRドライ路面だったが、午前11時頃より、ツインリンクもてぎには、雨がパラついてきた。


決勝レースのスタートは午前11時55分から。スタートグリットにつく全車はスリックタイヤを選択していたが、フォーメーションラップを走り始めた頃から、フロントガラスに雨粒が大きくなり、ワイパーONする車が目立つようになる。

各チームはピットにウェットタイヤを準備しているのが目に入るが、14周のスプリントレースなので、タイヤ交換でピットインは致命的なタイムロスになるので、よほど激しい雨に変わらない限り、スリックタイヤでの勝負となる。


どっとこむの『やっぱ、レースって楽しいね!』


全車25台がグリッドに付き、レッドシグナル消灯でスタートするが、スリックタイヤが上手く路面をツカマズ、空転が多くなり、1コーナーまでに2台にかわされる事となった。オープニングの5コーナーでは、ポジション取りが厳しくなり、一度ダート走行を余儀なくされるが、タイヤのグリップダウンもなく、S字までに、自分の居場所を確保することができた。

どっとこむの『やっぱ、レースって楽しいね!』

しかし、オープニングラップのS字を超えたところ、V時のブレ-キング地点前でコースを塞ぐように2台がスピンアウト。ギリギリのところでそれらの車をかわし、総合8番手をキープして、淡々とドライブ。目の前にはインター#72谷口選手、背後にはインター#16北野選手、ミラーで後方を確認すると、5秒くらい後に東日本#813ピストン西沢選手と東日本#38姜選手が確認できた。


どっとこむの『やっぱ、レースって楽しいね!』

事前のドライバーミーティングでも『インターと東日本はクラス違いなので、無益なバトルはしないように。』と指示があったので、前の車のペースに合わせて、淡々と11周を消化。しかし、前走がインター#58小林選手に替わった所で、ちょこっとペースが遅い。。。おそらくタイヤのライフがつきたようだが、簡単には抜かさせてくれない。それもそのはず、#58は、現在、インターのシリーズリーダーなので、ボクを盾にして、後続の選手から自分を守ろうという作戦なんだ。。。とすぐに状況を理解。


どっとこむの『やっぱ、レースって楽しいね!』

ミラーで後続を再度、確認していると、驚異的な速さでインター#4太田選手が迫ってきている。なので、こちらも、わざとペース落して、#16と#4が接近させてみた。#16と#4でバトルしてもらい、こちらはその隙にペースを上げ、#58の背後につけ、スキを伺う。


抜く気は、全く無いけど、抜く振りだけ見せておかないと、背後の車達に飛ばされかねないので、軽く演技で抜く振り。#58はブロックラインを連発してるので、相当タイヤきついんだな・・・と勝手に推測。背後のバトルはあっさり、#4が#16を仕留めた模様。


どっとこむの『やっぱ、レースって楽しいね!』

このまま、流して決勝を走りきろうと思ってた矢先、V時で#4がインをついてきた。。。さすがインタードライバー、まだ、諦めてないのね。。。譲ろうと思ったけど、#58の前に#86もいるので、簡単に譲ると、インターのランキングに影響がでるので、ギリギリまでは、譲らないことに。


最終ラップのストレートで#4を先に活かせて、後に飛ばされないようにミラーでチェックしながら、ダウンヒルまで安全走行。ちょこっとペースを落としすぎたせいで、背後の#16に90度コーナでパッシングを狙われているのが解ったので、ダウンヒルでウインカーだして、#16を前に行かせることに。。。


いまは、無益なバトルはヤメテ、確実に東日本シリーズの優勝を獲りに行くことに専念しなきゃ。。。90度コーナー、ビクトリーコーナーを確実に走りきり、見事、東日本シリーズ1位でチェッカーを受けることに。




【感想】
記録だけ見ると、ポールポジションtoウィン+ファステストラップで完璧な勝利だったけど、内容的には、かなり不服です。インター勢と勝負したかったのが本音。おそらく本気で行けば、途中で飛んでコースアウトしたのが濃厚だけど、上手くマトメレバ、インター5~6位くらいは狙えたのかな?とタラレバです。


今週末、自分の調子は最悪で、木曜日の走行結果だけみると、ボクは東日本+インターシリーズの中で、最遅でした。金曜日にマシンセットアップの変更をお願いして、土曜日は予選で自分の感性を殺して、前の走りをフルコピーしてのタイムアタック。決勝はインター勢を壁に使って東日本シリーズのライバル達からなんとか逃げ切ったという情けないレースをお見せしてしまったのが実情です。


調子が悪いなりに、なんとか上手にまとめたレースでした。シリーズは、まだ始まったばかりなので、今年一年間、努力を継続して、東日本シリーズチャンピオンを狙っていきたいと思います。今後とも皆様の暖かい応援よろしくお願いします。


どっとこむの『やっぱ、レースって楽しいね!』


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