皆さん、こんにちは。



東日本大震災の日から1年。


チャリティー青空市場や、震災祈念イベントなどを開催しながら、「自分に何ができるのか・・・・」、心の中で自問自答する日々でした。


そんな中、1年が経った 『3.11』 という日をその迎えるにあたり、私は宮城県南三陸町へ向かいました。


今回は、human noteの一員として、唄に復興の願いを込めて、被災地の方々にお届したいという願いからです。


3月10日、神戸学院大学で開催されました『第19回 日本健康体力栄養学会』に登壇させていただき、その足で、伊丹空港へ。最終便で仙台空港へ降り立ちました。



仙台空港。

昨年の9月に降り立った時にはレストラン街などはまだ開いていない状態でしたが、全力をあげた復旧活動が身をむすび、みごとな復興を遂げていました。綺麗なフロアーや、お土産やさんの販売員の方々の元気な笑顔をみていると一年前の出来事が遠い遠い昔のことのようにすら感じられました。



シニア野菜ソムリエ 関宏美 『美の雫 ~美 no shizuku~』


翌朝、仙台市内で、human noteのメンバーと合流し、レンタカーに分かれ、南三陸町へ向かいました。

今回は、human noteに素晴らしい楽曲を御提供くださっているシンガーソングライターの平義隆さんと、平さんが結成されているバンド ”The LOVE”のメンバーの皆様も御参加くださり、合流。


皆で心ひとつに、復興への思いを込めて、一路、被災地の方へ向かいました。


震災から一年たった、南三陸町の街中の様子です。



シニア野菜ソムリエ 関宏美 『美の雫 ~美 no shizuku~』


一見、整備され、更地が広がっているようにも見受けられますが、方向をかえると5メートル以上にも連なる瓦礫の山が見られます。



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4階建ての総合病院の2階部分には、まだ船が置き去りにされたままで、震災の深い傷跡を伝えています。本当に、ここでは時間が止まってしまっている・・・・言葉がみつかりませんでした。



シニア野菜ソムリエ 関宏美 『美の雫 ~美 no shizuku~』


私達は、この度、南三陸町の『ホテル観洋』を拠点に活動させていただきました。


ホテル観洋からみる太平洋の大海原は、穏やかでキラキラ輝き、当時のことが幻だったんじゃないか・・・とさえ感じさせられました。



シニア野菜ソムリエ 関宏美 『美の雫 ~美 no shizuku~』

ある被災者の方が涙を流しながらおっしゃいました。


「たしかに私達のすべてを巻き込んだあの大津波は憎い。でもこの海のもとに生まれ、いつもこの海と共に育ってきた。 だからできればずっとここを離れたくないし、、皮肉だけれど、今でもかわらずこの海を愛しています」と。



シニア野菜ソムリエ 関宏美 『美の雫 ~美 no shizuku~』


そして、本当に変わり果てた故郷をみるのはつらいけれど、どうか私達の痛み、被災地の復興の願いを忘れないためにも多くの方に今の現状をお伝えくださいというお言葉をいただきました。


正直、初日はカメラを向けることができず、本当につらい精神状態でしたが、被災地のみなさんの思いを知り、しっかりお伝えしなければと思いました。



こちらが南三陸町 防災庁舎前です。


3月11日の午後2時46分には、多くの花や千羽鶴、メッセージがたむけられました。


シニア野菜ソムリエ 関宏美 『美の雫 ~美 no shizuku~』

御遺族の方々、ご関係者の皆様が集まり、響き渡るサイレンと共に、尊い生命を奪われてしまった犠牲者の方々のご冥福をお祈りしました。




でも、悲しんでばかりはいられない。絶対に立ち直って見せる!という地元の皆様の強い強い生きる力、地域力も、形となってある場所が誕生していました。


こちらが、お店が津波に流されながらも負けず、復興を信じ集結した地元の店舗で誕生した商店街。



シニア野菜ソムリエ 関宏美 『美の雫 ~美 no shizuku~』


通称、『福興商店街』 (正式名を「南三陸さんさん商店街」)と称して、地元の皆様が経営する仮設店舗が軒を連ねます。

シニア野菜ソムリエ 関宏美 『美の雫 ~美 no shizuku~』


まず、一番に目に入りこんできたのは、八百屋さんの旗でした。


りんご、ほうれん草などの色鮮やかなお野菜とともに、東北地方特産の「秘伝豆」、宮城県の伝統食『仙台麩』など、地元の作り手の思いが詰まった食材が並びます。



シニア野菜ソムリエ 関宏美 『美の雫 ~美 no shizuku~』


↓こちらは地元で水揚げされた、フレッシュな魚介類がならぶ、お魚屋さん。

色鮮やかな、ホタルイカ、生わかめ、そして、立派ん蛸をまるまる一匹購入しました。


シニア野菜ソムリエ 関宏美 『美の雫 ~美 no shizuku~』


↓こちらがパン屋さん。


シニア野菜ソムリエ 関宏美 『美の雫 ~美 no shizuku~』

美味しそうな手作りパンがいっぱい!!


なんと、今でも朝の6時~お店をOPENされているそうです。 素晴らしいです。


各店舗には復興への思いと、感謝の言葉が・・・・・。


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それぞれの店員さんが、本当に辛い日々を乗り越え、”働ける喜び”を生きる糧に、未来を信じて一生懸命頑張っておられるように見えました。


皆さんの笑顔は本当に素敵でした。


シニア野菜ソムリエ 関宏美 『美の雫 ~美 no shizuku~』

どうか皆さんも、南三陸町へ行かれた際は、この福興商店街に是非お立ち寄りください音譜ラブラブ


美味しいものばかりでなく、美容室あり、整骨院あり、地元の人のパワー触れるすごい場所です。



実は、今回、私達がこの地を訪れたのは、仮設住宅や会場で、音楽の力を届けることと共にに、実はもう一つ目的がありました。


今年1月17日に神戸で開催した阪神大震災の追悼祈念コンサートの際、多くの皆様に募金活動にご協力いただきました。その集まったお金で、南三陸町の福興商店街のふもとに夜の闇を照らす、街頭を南三陸町の方へ贈呈させていただくことができたのです。


その街頭を拝見する意味をこめて参上しました。(写真は遠くからで小さくて申し訳ないです)。


シニア野菜ソムリエ 関宏美 『美の雫 ~美 no shizuku~』

前日の夜行ってみたときも、果てしなく続く暗闇の夜道をこの街頭の光がしっかりと温かく照らしてくれていました。

募金にご協力くださった皆様、本当に本当に有難うございました。心より御礼申し上げます。


今回、震災1年後の宮城県を訪ねましたが、1年たっても変わらない現状の地域もあり、日常にある『当たり前』がいかに「奇跡的」で「有難い」ことであるか。


シニア野菜ソムリエ 関宏美 『美の雫 ~美 no shizuku~』


被災地の復興を心からお祈りするとともに、目の前にある日常の『当たり前』に、改めて感謝し、そして毎日を大切に生きようと感じました。


こちらが、今回ご一緒させていただいたhuman noteのメンバーです。



シニア野菜ソムリエ 関宏美 『美の雫 ~美 no shizuku~』

リーダーの寺尾仁志さん(前列中央)を筆頭に、関西、東京から、唄の力で少しでも被災地の皆様へ思いを届けたい・・・と熱いメンバーがそろいました。


仙台を去る最終日の午後。


石巻市で仮設住宅にお邪魔させていただき、ふれあい会場でコンサートをさせていただいた時のこと。


被災地の皆様の前で歌わせていただくことに、自分自身本当にそんなことが許されるのだろうか。など色々な思いがありました。


でも、きっと何か思いは伝わるはずだと信じ、メンバーと共に心を込めてうたいました。


コンサート中、皆さん涙を流して聴いてくださり、終了後には、一番前列にいた被災者の方が、手をとり涙を流しながら近づいてきて、握手をしてくださいました。お互い抱きしめ合って涙がとまりませんでした。


音楽は国境や年齢や性別を超えるといいますが、時には、音楽は”哀しみ”をも乗り越えるすごい力があると実感しました。



シニア野菜ソムリエの活動だけでなく、微力ですが、これからも自分にできることから、一歩一歩取り組んでいきたいと思います。



今回お世話になった多くの皆様、本当に本当に有難うございました。


南三陸、石巻の皆様、またお目にかかれるのを心より楽しみにしていますラブラブ!音譜