じぶんとつながる、という言葉をよく聞くけれど、それについて語るときはまず、『じぶん』とは何かをはっきりさせておく必要があります。

わたしたちは普段、日本人とは、母とは、妻とは、こどもとは、職業人とは、、、というように、文化的背景の影響を受けて、たくさんの仮面をつけて演じている側面があります。「じぶんってなんだっけ？」とわからなくなること、あるよね。

CBD Tarot de Marseille by Dr. Yoav Ben-Dov, www.cbdtarot.com

このシリーズにおいて『じぶん』を象徴するものは、太陽のアルカナの二人のうちの右側の人物が象徴しています。純粋さを表す白い石の上に立っていて、わたしたちのこころの中にある神聖な存在を表しています。つまり、すべての仮面を取って、それでも残っている自分と言えます。

このカードに描かれている人物は、本来二人とも自分自身です。左側の自我としての自己が、内なる神聖な自分自身（ハイヤーセルフといってもいい）と再び出会い、仲直りしている様が描かれています。

タロットを読むとき、本来の自己とつながることが大切な理由は３つあります。

１）本来の自己とつながってないと、恐れや不安の感情とリンクしやすく、リーディング結果を自我の解釈に押しとどめてしまうから。

２）頭では理解できるけど、こころでは受け入れない、というアンバランスが起こる。頭と感情と欲求と体が別々の方向を向いて調和がとれない状態。

３）タロットリーダーがじぶんとつながっていると、相談者もまた自分自身とつながりやすくなるから。

ステップに沿って、エレメント毎に丁寧にじぶんに尋ねることで、自分とつながるための基礎ができます。エレメントの流れ（フロー）、エレメント別の浄化の仕方についてこれから書いていきますね。

じぶんとつながる６つのステップ

タロット・リーディングの準備

【はじめに】じぶんとつながるって何のこと？

2019/10/10初出

【はじめに】じぶんとつながるって何のこと？ 「じぶんとつながるはじめてのマルセイユタロット」