新しいマルセイユタロット講座が
はじまりました
IFS(Internal Family System)心理学
によるセルフとパーツ(自我)について
「世界」のカードと絡めての解説、
セルフとつながる瞑想や呼吸法など、
これまでのカリキュラムになかったことも
取り入れています。
初めてといえば……、
シンボリックリーディングの手法
を用いたタロットの読み方も
取りれました。
カードを観ることが大事
とどれだけ言おうとも
人はカードの細部を見ない。
(←私も然り)
シンボリックの手法を取り入れる
なら細部を自然と見るし、
自分の中から答えを出す感覚も
伝わったのではないかなと
手応えを感じております。
カードの意味を知らなくても
読めるしね。
前にも書いたけれど
タロロジストはタロットを
自分のタロットにする必要があります。
歴史・文化・神話・心理学
スピリチュアル的に
タロットの意味を学んでいる
だけでは、
自分のタロットにはならない。
タロットの象徴の中に
あなたの血の雫を、感情を、
思考を、意思を、感覚を折りたたんで
タロットに息吹を吹きこむ
作業が不可欠です。
(これは発展的につづく作業)
前者が集合的無意識に関する情報だとすると
後者は個人の潜在意識の情報です。(←シンボリックはここが得意)
わたしは前者と後者がクロスする地点で
タロットを読むことが理想だと考えています。
前者だけでは他人事のようなリーディングに
なりがち。
知識や権威に偏ったリーディングって
無味無臭の高級なフルーツを食べてる感じです。
何かすごそうなんだけどあまり入ってこない。
後者だけでは個人の偏った信念体系の
文脈上で問題を解決しようとしてしまう
かもしれない。
なんか難しそうに書いちゃったけど、
タロットを読むのに本当は
大した知識も経験もいらないです。
かしこまらずにシンプルに
読んじゃえばいい。
けれどそれを内面化するには
やっぱり時間がかかるよね、というお話でした。
内面化って一本の木を大きく育てる
ことに似ている。
ある人は芽が出ただけでそこを去り、
ある人は花が咲くのを見届けたら満足する。
またある人は果実を実らせ、種をまき、
次の世代へとつないでゆく。
内面化にも深化のレベルがある。
どこまでしなければならないというものは
ないけれど、実らせたいとおもえる
ものに出会えることは幸せなことだなとおもう。
実がなるまでには、忍耐力もいる。
だからこそ、プロセスを楽しめるように。
5年後にしあわせになるのではなく、今しあわせを感じることをやめないようにしたいです。