むーちゃぐらしあす!
(スペイン語でとてもありがとう)
きのうのホドロフスキーの
オンラインライブ、
ほんとうによかったです。
アーカイブは残されていないので
もう見れないのですが、
メモしたことを備忘録として
残しておきますね。
ライブ中、
スーパーチャットという
システムをつかってはじめての
投げ銭をしました。
気軽に応援できるシステムいいね。
youtubeのコメント欄で
ホドロフスキーが
スペイン語で話しているのを観て、
(長いときは10分以上
)

何人かの方が意味はわからないのに
元気がもらえると書いてました。
すごくわかる。
情熱のエネルギーは言語を超える。
すべて書ききれなかったので、
自分の脳内で補完した部分があり
実際のものとは言葉や表現等
ちがっているところがあります。
https://twitter.com/psychomagicJP
も参考にさせていただきました。
薄目でごらんください。
・エーリッヒ・フロムと精神分析を一緒にしたそうだが、なぜ言葉ではなく行動療法なのか?
- マルセル・マルソーと一緒にメキシコに行ったときにフロムから連絡があり、精神分析をしている先生たちに教える現場に行った。精神分析の現場で言葉だけで変わらないひとを何人も見て、真に癒すには無意識に働きかける行動が必要だと感じた。言葉は真実ではなく地図である。解決策ではない。私はパントマイムという肉体的言語を知っていた。
・サイコマジックは無料でホドロフスキーが提供しており、お金のかわりに行動を起こしたり変化があればその後手紙をくださいという約束で行われている。その手紙が愛知トリエンナーレでも展示されていて、とてもすばらしかったです。いままで、サイコマジックの効果がないという手紙が来たことはありますか?
- 結論から言うと「ない」。サイコマジックは科学ではなく芸術であり、わたしは実業家ではないのでこれでお金はいただかない。癒しの芸術は「私はあなた、あなたは私」というすべてがひとつの元で行われる。わたしは感謝よりも、サイコマジックによりどのようにその人の考えが変わり行動したかを知りたい。
・映画の中でも家族関係で悩んでいるひとが多かったが、なぜ多くの悩みが家族に帰結するのでしょうか?
- わたしたちは過去の記憶の中に生きている。いま話していることも5分で過去になる。過去の記憶の中には文化、国、社会なども含まれるが、それらを最初に植えつけてくるのは家族だ。家族の背後に歴史が含まれている。家族という単位を通じて過去のすべてが流れ込んでくる。その記憶を家族から地球規模まで拡大すれば健全なものとなる。
・カウンセリングがもし失敗したらと心配することはありますか?
- みんなエゴに閉じこもって生きている。閉じこもるのをやめて、人類や動物、自然などすべてが連帯していることを見ることができたら、愛がすべてだとわかる。生きとし生けるもの全体を愛するならば、世界に痛みがあってもその中に入っていける。失敗を怖がるのはエゴに閉じこもっているから。全体の中に入っていけば、失敗は失敗でなくなる。
・映画を観ていて、サイコマジックをつかって自分で自分を癒すことも可能だと思ったのですが、監督はどう思いますか?
- サイコマジックの前に、なぜあなたが苦しいのかその原因がわからないとどうしようもない。でもエゴに閉じこもっていればなぜ苦しいのかまで自分でたどり着くことは難しい。エゴが邪魔をすれば「変わらないために」戦ってしまうこともある。そういうときは他の人に頼って助けをもらった方がいい。それでも助言やアドバイスなどの言葉だけでは変わることは無理だろう。
このことを教えてくれたのは日本だ。わたしの名前(Jodo)には”道”という言葉が含まれている。自分が何者でもないと知らされた。いま91才だがここまで生きたら勝ったも同然だ。周りのアーティストはみんな死んでいった。みんなアルコールやたばこや飽食など、わるいと思っていることを止められなかった。
『スタジオにいるみなさんはマスクをしているが、わたしたちの世界はすでに空気が汚染されているのか?この地球は毒なのか?』
『コロナは惑星の反応だ。惑星からしたら人間の方がウィルスである』
『残された少ない時間でも、映画を通して何かを変えたい』
(みんながマスクをしている姿を見ることで、地球が汚染されている、この地球は汚い場所だという無意識への働きかけ[サイコマジックの黒魔術版]が起こっていることに言及しているのだとおもう)
・映画を映画館で見るのと、オンライン配信で見ることにちがいはあるか?
- 映画館で観ても配信で観てもメッセージは同じ。重要なのは観たひとが理解するかどうか。サイコマジックではわたしは知性をすっとばしている。ワクチンのように全員に効くものをつくっているのではない。それぞれに効果をもたらすには、個人の精神構造を理解し、無意識に働きかける必要がある。病というのは池であり、健康とは川である。常に流れ、変化を取り戻すことが癒しである。
・なぜ映画をつくるのか?
- 映画ははじめ商売として作られ、後から詩や芸術が参入した。わたしは映画を果実(成果・お金)のために作ってはいない。愛だけでつくっている。首を斬ったり、戦争したり、銃を使うのが人間ではない。わたしたちの中では常に細胞が生まれ変わっている。わたしは人類や地球が素晴らしいということを描きたい。太陽系を健康にすることがわたしの使命だ。
『ウィルスとの戦いと言っているけど、いま必要なのは自然の中に帰ること。石油やドルはこれ以上いらない。戦おうと言ったりワクチンなどに血眼になっているのはこれでお金を稼ごうとしている人たち。我々はコロナの影響で3ヵ月外にでていない。でもその間、鳥がさえずり空気がきれいになった。コロナそれ自体が自然界のサイコマジックである』
『言葉による精神分析は留まっているが、サイコマジックは流れている』
『日本では女性がいつも自分を抑えている感じがする。男性至上主義がなくなって、女性と男性が対等になるまで社会の問題は収まらない』
(ホドロフスキーが魂の半身と呼ぶ奥さまのパスカル
)

・次回作はつくられますか?
- いろいろなプロジェクトはあるが、いまは撮影ができないので止まっている。順調にいけば次回はメキシコ時代の高田慧穣禅師との交流の話になる予定だ。でももう両足が墓場に入っているし、この状況なのでどうなるかはわからない。できることをやる。
『アートというのは2つの側面がある。理由と結果、光と影。その両方を表し、暗い中から光を生み出すのがアート。今のアートは近視眼的なものが多い。30〜40年先を見据え、今の子供たちのことも考えながらつくるものがアート。人類や世界が素晴らしいものだということを伝えていきたい』
https://www.uplink.co.jp/psychomagic/
『ホドロフスキーのサイコマジック』は6月11日(木)14時までオンライン配信中。6月12日(金)より劇場公開です。アップリンクでは先着で愛知トリエンナーレで配布された「サイコマジック :ホドロフスキーへの手紙」が配られるそうです
愛知トリエンナーレに行ったおともだちからもらいました
Thanks a lot

わたしのサイコマジックの感想はこちら
