タロットとシンボリックメソッドをかけあわせて読むとはどういうこと?
ということを説明しますね。
吊るしのカード
・吊るされて逆さになっている(ようにみえる)
・手を後ろに組んでいる
・静止している
などから
一旦停止する、休息する、手出しをしない、視点を変える
といった意味があるカードです。
カード全体からの意味をこのように読むのとは別に、カードのどこが気になるか?で読むのが、シンボリックメソッドをつかった読み方になります。
シンボリックメソッドは、一般的な(伝承的・統計学的な)シンボルの意味を読むのではなく、個人のこころの中でシンボルがどういう意味を持っているのかをみていきます。
文化・歴史の中でのシンボルの解釈も大切です(何よりおもしろい)。それはより抽象的であり、だからこそ真実に近いものであるでしょうが、真実に近いことが個人にとってわかりやすいかというと、そんなことないですよね。
タロットリーディングで尋ねる質問が具体的な、現実的なものであればあるほど、個人が持っている観念がどのようなものかをみていった方が効果があります。
どのようなニーズを満たしたいのか、そのニーズを満たすために邪魔をしている観念はなにかを具体的にすることで、理解し、受け入れやすくなります。
吊るしのカードで気になる箇所が”太もも”だったとします。
足の形が占星術の木星のマークや数字の4にみえることから、通常はそれらの解釈を適用します。
そこにシンボリックを組み合わせることで、リーディングがより具体的になっていきます。
太ももがその人にとってどのような意味をもつか、リーダーの「質問」によって相手から引き出していきます。
たとえば依頼人が占星術に詳しく、太ももは”射手座のパーツ”と返答したとします。(人によってはその筋肉から「中野浩一」とか「ギャートルズのお肉」「筋肉にフェティシズムを感じる」なんて答えたりする、かも)
木星は射手座の支配星。数字の4は大アルカナでは皇帝のカードですが、皇帝には鷲の盾が描かれています。鷲はゼウスの象徴で、ゼウスはジュピター=木星です。(ここではシンクロニシティが起こっています)
つまりこの依頼人にとって、そしてこの質問において、吊るしのカードは、「射手座」のメッセージ性がつよくなります。
そこから、依頼人が持っている射手座の印象をシンボリックの手法で聴いて引き出すと、その質問における答えを本人が自ら述べることになる、というのがシンボリックメソッドをつかった読み方です。
質問が
「ある人と一緒に仕事をするのはどうか」
であったとします。
射手座に対して「ひとりよがりで自分で思うように進めるし協調性がない」という印象を持っている人は、そうなるからやめておきなさい、と解釈します。
射手座に対して「知識が豊富そうで色々なことを知ってそう。ものすごく遠くまで行くことができそう」と考える人は、すぐに成果はでないかもしれないけれど、一緒にやることで学びがありそうだし、自分が力をつけるための修行になるかもしれない、と解釈するのです。
タロットもシンボリックも正解をくれるものではありません。
そもそも人生に正解はありません。
このカードが出たからこうしなければいけないというものでもありません。
自分のこころをどのように決めるのかを助けてくれるものです。
吊るしだから「やめておいた方がいい」というのは一般的な読み方なのですが、ほんとうにそれでいいのか?という掘り下げがシンボリックを導入することでできます。
自分のニーズが「一緒にいて快適な人と仕事をすること」なのか、「一人前になるために力をつける修行期間にしたい」のかによって、こたえは異なります。ふたりの人に同じ質問をして、同じカードが出たとしても。
こたえを出す基準を、感情でも気分でも誰かのお告げでもなく、自身のニーズにすることで、自分の中心とつながりながら周りとも調和する選択ができるようになるのだと思います。そしてそのことが、あなたのしたいことではないでしょうか。
シンボリックメソッド、8/13(日)に入門講座を開催します。
初級のセルフリーディング講座で、タロットを読むときにどのようにつかうのかを具体的にやっていきます。
キャンペーンもやっていますよ
直感からのメッセージを受けとる
[募集中の講座・WS・個人セッション]
個人コンサルティングには具体的な質問をいくつも用意してくる方と、漠然といまの状況を知りたい方とがいらっしゃいます。どちらでも大丈夫です。
直感からのメッセージを受けとる