かつて、政治的なデモに参加したことがある。
反体制派で。
デモに参加することは、参加者の集合意識に自分も加わるということ。
そこで怒りや善悪の批判にのみ込まれないようにするには、強い精神の力が必要だ。
わたしにはまだ無理だ、と思った。
簡単に悲しみに、怒りの渦にのみ込まれてしまう。
ここで、葛藤することから逃げた。
そのままだと、渦を増幅してしまうことになると思った。
逃げずに向き合っている人を、尊敬している。
今は自分を満たすことを優先している。
満たされていないとその不満は、
分かりやすい善悪に簡単に転化してしまうから。
批判精神が増幅されない範囲で、社会と関わるようになった。
選挙に行き(投票する人が当選することは少ないけれど)、
共感できる人の発言はフォローし、賛同すれば署名活動に参加する。
そして別の方法を採用することにした。
各自が、
自分を満たす
楽しませる
幸せになる
つまり、じぶんの人生に責任をとる。
そうなったとき、社会は必然的に成熟するだろう。
これが、わたしが今の活動をしている動機だ。
閉じられた可能性の翼を広げる。
本当にやりたいことを、やっていい。
幸せに生きるために力を尽くすことは、
安全を守る生き方よりずっと価値がある。