ホドロフスキーの
「タロットの道」という本は彼が、
78枚からなるタロットは一つの単一体(universe)であり、カードが一枚一枚、別々のシンボルとして考えだされたものではなく、全体のパーツとして考えだされたというアイデア
を、何年もの研究において証拠を集めて集大成した本です。

よくそんな本を書こうと思ったな、というか書けたな!と。
もちろん科学的な証明ではないのですが、魔術的なイメージ力と、細部を観察する視点はもう「好き」の一言。
「よく思いついたな」
「よく見てるな」
「どっから出てきたの?」
「(黙って膝をうつ)」
本を訳しているとそんなことばかり。
でも基本はやっぱり、絵を見ることが強調されています。
よくよく見ると、宇宙の秘密のすべてがそこにシンボルとして折りたたまれており、
何も隠されてはいない
といいます。
何に気付くかは私たちの意識レベル次第。
でもまずは、見ようとする意志から。
はじめのうちはバラバラに見ても、それぞれのカードが全体のパーツの一部である、ということは認識しづらいので、全体像をなんとなくでも把握しておくことは役に立ちます。
そのため全体像についての解釈が、本の第1章になっています。
第1章を読み解くのはこちら
ホド魂 ~曼荼羅編~
タロットを学ぶなら、知っておくと随分と見方が変わるだろうと思います。
日本語訳のものは出ておりませぬが、外国語バージョンでも挑戦したいという方にはオススメの本です。
(日本語でオススメのマルセイユ版の本をよく聞かれるのですが、答えられない
